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 テレビのニュースや新聞で、その言葉を聞かない日はないほど取り沙汰されている「待機児童問題」。それまで興味が無かった人も、情報としては持っていた、という人も、いざ実際に我が子が生まれ復職を目指して預け先を探し始めるいわゆる「保活」を始めるとその困難さに実態を嫌でも実感することになるようです。

 そもそも、これだけ少子化と言われている現代において、なぜ待機児童問題は起こるのでしょうか。女性が社会進出することが当然となっている現代において、国の一大事であるにもかかわらず、政府からも具体的な対応

がなされないのは、一体なぜなんでしょうか。

 待機児童問題が起こる原因と。その解決策についてお伝えしていきたいと思います。

「待機児童問題」が引き起こしていること

圧倒的な保育園不足で待機児童となったお子さんを預けることができない家庭が多く、結果、企業も有能な働き手を失うことになったり、人員不足で業務がスムーズに遂行できなかったりと社会全体にとっていいことがありません。

 安易に保育所という施設自体を増やしたところで人員であるところの保育士が不足していてはなんの解決にもなりません。また、規則を無視して、規定の人数以上の子どもを少人数の保育士で見るなど、保育の質の低下も叫ばれています。

保育をする人がいない!潜在保育士とは

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 長い期間にわたって、女の子の理想の職業ランキングで保育士は上位に入ってきました。少子化により、大学入学者は年々減る傾向にあり、保育科や幼児教育科を有する大学、短大、専門学校も例外ではありません。ですが、確実に入学者はおり、保育士資格は、そうした養成校であれば、卒業と同時に資格を得ることができます。つまり、卒業者数だけ保育士は誕生しているのです。問題はここからです。養成校に入り、保育士資格を得ても、肝心の保育士としての就職を果たしていないのです。資格を持っているけど保育士としての実務についていない、いわゆる「潜在保育士」です。企業によっては保育士資格や幼稚園教諭免許など、保育系の資格を持つ人材に対し需要が多いところもあり、そうした企業に就職してしまう学生も多いようです。

どうして保育士にならないの?

 では、自ら希望して資格も取得したのに、なぜ保育士として働かないのか、その理由として必ず挙げられるのが賃金の低さです。もちろん園によって多少の差はあるでしょうが、同世代異業種の友人などと比べると圧倒的に低く、その理由によって保育士を職務として選ばない人が多いようです。

 なぜ低賃金なのかについて考えるとき、単純にもっと提供するサービスを充実させ、保育料をあげたらどうかと考えがちですが、それは難しいのが現状です。

保育という目に見えないサービスを提供するという職種上、値段設定が難しいこと、また、そもそも保育所は福祉施設であるため、その収入は補助金によってまかなわれており、保育料を上げることでもっとサービス(保育)を提供します、ということは許されていないのです。国に認可されていない無認可ならそれも可能ではないかと思いますが、そもそも補助のない無認可施設は、基本の保育料が認可園に比べて高額で、これ以上挙げることは不可能です。

 実際潜在保育士にアンケートを実施したところ、この低賃金が解消されれば保育士になりたいと答えた人は半数を超えたようです。

具体的な「待機児童問題」対策!!

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今すぐに政策によって待機児童問題が解決しなくても、子どもはどんどん成長します。そこで個人で対策できる具体的方法を考えてみました。

1.「保活」を少しでも早くスタートする

   役所に行って相談し、特定の園を見学、希望通りでなければ再び他園を見学したり、また役所に行ったり、     

   など思った以上に時間がかかるものです。

2. 0歳からの入園を考える

  1歳からの入園希望者は多く、また園側も0歳の園児の進級を優先するため必然的に1歳の入園枠は少なくなるからです。

3. 低倍率の園を希望する

 条件にこだわらず、ある程度の妥協も必要です。選択肢を広げることも必要です。

4. 保活激戦地区を避ける

 都市部など、人口が多い地域は希望者も多いです。可能であれば人口の少ない、保活が比較的ゆるやかな地域への移住も視野にいれるべきかもしれません。

保育園の待機児童問題はなぜ起こる?深刻な保育士不足問題とは!  まとめ

1.待機児童問題は社会全体にマイナスをもたらしている。

2.せっかく保育士になってもその職務に就かない潜在保育士がいる。保育士自体人気がないわけではない。

3.低賃金が一番の理由で保育士が不足している。

4.個人でできる対策をまずは考えてみる。

 賃金問題がこれほどまでに社会にマイナス要因を生み出しているのです。

 未来を担う子ども達のために、国がすぐにでも打開策を提案し、改善することが安心して子育てできる社会となりますね。

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