幼児期にお子さんになにか習い事を、と考える親御さんはきっと多いはず。一口に習い事といっても色々あって、なにが子どもの可能性をのばしてくれるのか、そもそもなにに興味を示すのか、悩み始めるとキリがありませんね。
音楽の習い事を選択される方も多いと思うのですが、単純に楽器演奏の習得のみではなく、それ以上の効果があるって知っていましたか?
幼児期に音楽を習うことにどのようなメリットがあるのかを早速見ていきましょう!!
言語能力が向上する
音楽を習ってなぜ言語能力が?と思う方もいるかもしれませんね。それは、音楽に触れたときに脳がどんな活動をするかを考えると納得してもらえると思います。
まず、楽器の音を聴くことで聴覚が発達します。聴こえてくるのは、一つの楽器の音だけではありません。先生のお手本の音もありますし、グループレッスンならばお友達の楽器の音も聴こえてくるでしょう。いろいろな音を聴いていくうちに聴覚が磨かれ、ちょっとした音質の違いにも気付くことができるようになります。
幼児期に音楽を始めると絶対音感が身に付く、とされるのは、こうした根拠から来ています。
音質の違いに気付くというのは聞きとる力が発達している証拠ですから、外国語の発音の違いなどにも気づけるのです。また、音楽を数年続けて習っている子の語彙量は多いという研究結果もあるようですから、音質の違いを聞き取る能力は言語能力がアップすることと密接な関係があるといえます。
同時に運動能力もアップ!!
楽器を弾くという過程には、脳ではいくつもの活動が平行して行われます。まず楽譜を読むことで視覚が働き、耳では音を聴き分けていますね。そして手をつかって楽器を操作しています。これは視覚・聴覚という知覚とともに手を使う動作を同時に行っているということです。複雑な動作を平行して行うことで、動作と知覚がスムーズに協働する力が身に付くということで、これにより、体を動かしやすくなり、運動能力が高まるということにつながるのです。
もちろん実際に体を動かして身体能力を高める経験は必要ですが、インドアなイメージの音楽の習い事で運動能力もアップするなんて驚きの効果ですね!!
さらにはHQも高められる!
HQ(ヒューマンクオリティ)とは、人間の総合的な社会性能力のことを指します。音楽教育はこのHQを高めると言われていますが、なかでもピアノがとくに効果的なんです。
ピアノは、楽譜を目で追い、演奏部分の少し先を記憶しつつ、右手と左手が違う動きをします。複雑な行動をいくつも同時に行っているのです。これは、多面的である人間性を全体的に成長させるために有効なのです。
人間は楽しいこと、興味や関心のあることに取り組んでいると脳内にドーパミンという快楽物質が活動します。
そうすると快の感情がアップしますから、もっともっとやる気が起きて、さらにおけいこに熱心になるというわけです。やればやるだけ上達して、上記にあげた3つの能力ももっとアップするという良いサイクルが生まれるわけです!!
幼児教育で音楽を習うメリットとは??効果的な3つのポイント まとめ
- 音楽を習うことで聴覚が発達する
- 複雑な行動を平行して行うことで、知覚と行動がスムーズに連携して運動能力がアップ!!
- HQが高くなる。とくにピアノは複雑な行動を同時に行うため全体的に能力アップにつながる。
音楽の習い事=楽器演奏技術の習得のみではないことが分かって頂けたと思います。もちろん、演奏できるようになれば、お子さんの将来に渡って趣味となるかもしれませんし、プロの演奏家としいて活躍することになるかもしれません。
ですが、こんなにたくさんの効果があるならば、お子さんの生きる力を育むためにもぜひ音楽の習い事をさせてみたくなりますね。
もちろん、お子さん本人が興味をもてるかどうかが重要ですね。音楽教室は、大半が体験教室を行っているようですので、まずは参加してみて、お子さんの反応を見てみることをお勧めします!
音楽に早いうちから触れれば、心も豊かになるし、そのうえ人間性もアップして、これからの人生においてもきっとのびのびと活動していくことができるでしょう。