子育てのなかで、
自分のやり方って正しいのかな?とか、
子どもの将来にいい影響を与えられているかしら?とか、
教育方法に悩んだり考えたりするものですよね!
早期教育、知育教育、情操教育、道徳教育・・・と
いろいろな教育方法を耳にするかと思います。
ここで大切なのは、
あくまでも、
教育の主体は子ども本人です。
いずれの方法にしても、
親の期待ばかりが先走って無理強いをしていては
意味がありませんよね。
そんな点に注意しながら、ここでは
最近よく聞く「情操教育」について、
どんな教育法なのかをご紹介したいと思います。
情操教育とは?
まず、情操教育とは何なのか。
「情操」とは、簡単にいうと、
様々な物事に対して生まれる知的で安定した感情のことです。
つまり、「情操教育」というのは、
そういった感情、つまり心を豊かにする教育のことをいいます。
最近、殺人事件などのニュースで、
加害者の「誰でもよかった」や「やってみたかった」という
言葉をよく耳にすると思いませんか?
私は、こういったニュースを聞くと、
現代社会では
情操的、道徳的な観点での教育方法の見直しが
もっと必要だといつも感じます。
話しは少しそれましたが。
人として、生まれ持った「感じる心」を育むことは
大人になっても無駄ではないのではないでしょうか。
情操の分類
情操といわれるものの種類は、
大きく4つに分けられます。
1 .科学的(論理的)情操
事象を観察することで、「なんでこうなるのかな?」といった
考え、真理を追究しようとする情操。
2 .道徳的(倫理的)情操
人が困っているのを見かけたら、
「助けてあげたい」といった
善の心に共鳴してそれを追求する情操。
3 .美的情操
「きれいだな」「美しいな」と思える心。気持ち。
4 .宗教的情操
神や仏などの考えを知り、命の大切さを感じる心。
情操教育は、
これらを伸ばすことに重点を置いています。
これらはいずれも、
子ども自身が自ら感じる力、考える力につながりますね。
三つ子の魂百まで
「三つ子の魂百まで」ということわざ。
たぶん聞いた事あるかと思います。
3歳の頃にみられる性格、人格は、
いつまでも変わらないといいます。
つまり、その間に受けた影響というのは、
人格形成に大きく関わってくるということですよね。
なんで3歳なのか。
人は、3歳までの3年間が人生で一番急成長する時期です。
この3年間は、人生の大事な土台となるんです。
だから、できればこの大事な時期に
人としての基本的な部分を豊かにする
情操教育というものを
意識し、取り組めたらベストですよね。
情操教育の具体的な方法について
では、具体的に、
家庭内でどのようなことができるでしょうか。
例えば、
○自然や生き物に触れる機会をつくる
やはり自然から学ぶものは絶大です。
自然のパワーに触れること、知ることで、
大きな心を育てます、
生き物を飼ったり触れたりすることで
命の尊さを知り、
やさしい心を育てます。
○絵本の読み聞かせをする
登場人物に感情移入したり
話しの展開を想像したりと
想像力を養い、情感を豊かにします。
○体を動かす
心と体は切っても切れない関係です。
心身共に活発に活動することによって、
健全で健康になります。
○絵をかくなど創造する
自らを表現することは、
相手を知ろうとすることにもつながります。
発見する作業は、知的好奇心を育てます。
○音楽をきく
創造することと同様に、
美的感性、知的好奇心を育て
心を豊かにします。
○家族の宗教行事に参加する
身近なところでいうと、
お盆やお墓参り、法事といった行事に
子どもと一緒に参加することで、
自分だけでなく他人の命を大切にする意識につながります、
以上に挙げたこと、
身近なところからやってみてはいかがでしょうか。
情操教育を行う際のポイント
前にもかきましたが、
情操教育は子供主体であるべきです。
子どもの意思がなく
親が先走っていては逆効果です。
子どもと触れ合うときのポイントは、
- 褒める
- 理解する、理解しようという気持ちを持つ
- 肯定的な言葉で接する
これらは、情操教育だけでなく、
教育全般でもいえることでしょう。
親が子どもの良いところをつぶさないよう、
冷静に、子どもの意思を尊重して向き合いましょう。
情操教育は幼児期から!その教育方法と行う上でのポイントとは? まとめ
- 情操教育とは、心を育てる教育のこと!
- 子ども自身が考える力、感じる力を伸ばすことが重要!
- 3歳までの3年間は人格形成に重要な時期といわれています!
- 日常生活の中で無理なくできる創造活動を!
- 子どもの意思を尊重しよう。
情操教育というと
なんとな~く
綺麗ごとのような教育法に感じる人もいるかもしれませんが、
人としての心を養う教育というのは、
決して特別なことではなくて
当たり前のことを当たり前に捉えようという
素直な気持ちでいれば自然と学べることかもしれません。
情操教育は3歳までに!とはいわず、
きっと、大人の私たちも学べること、学ぶべきことが
たくさんあるような気がします。