育児を自分ごとに!父親が当事者意識を持つための3つの処方箋

一世代前の父親には育児にほぼノータッチで生きてきたという人が圧倒的に多いですが、今は育児に積極的な父親が増えてきました。
共働きが主流になりつつあるので、家事も育児も夫婦でしっかり分担、というスタイルの家庭も多いですね。
でも一方では「ちっとも子どものことをやってくれない」、「周りのパパたちはみんな協力的なのに、なんでうちだけ…」と思っているママの声もよく聞こえてきます。
そして一番やっかいなのが、「俺は育児を“手伝って”いる方だ」と豪語するタイプのパパ…。
“手伝う”という言葉からはどうしても「自分はサブであり子育ての責任は母親」という意識が見え隠れするのですが、本人としては自分はよくやっていると思っているだけにたちが悪いです。
では、そんな父親たちにどうしたら当事者意識を持って主体的に育児に関わってもらえるようになるのでしょうか。
子煩悩な夫と一緒に3人の子どもを育てている筆者が考える「主体的に育児する父親の育て方」についてお話ししたいと思います。

実親の出動頻度を極力減らす

これは声を大にして言いたいことです。
妻側の両親(特に母親)への依存度が高い家庭ほど、間違いなく父親は育児に関して「傍観者」、つまり受け身になります。
自分は楽だし親も喜ぶし、と出産後にたっぷり里帰りし、子どもの検診や病院通いの度に実親が付き添い、昼間は妻と子どもで実家に顔を出し、週末は週末で…
すると父親が子どもと関わる機会はどんどん失われ、母親の子どもに関する相談相手も実親になりがちなのは明らかですよね。
こんな感じではいったい男性はいつ父親としての自覚を持てばいいというのでしょう…
「妻とお義母さんに任せておけば大丈夫」とどんどん育児から意識が離れてしまっても仕方ないです。
実際に周りの色々なご家庭の話を聞いても、実親の出動頻度と父親の育児に対する当事者意識は反比例する、と断言できますよ。

ではそうならないためにどうしたらよいでしょう。
もちろん日々の積み重ねの中で父親が子どもとの関係を作っていくことは大前提で、母親としても、子どもにまつわるあらゆることを、まずは父親である夫と共有するように心がけることが大切です。
いくら実親が頼りになるといっても、決して父親が育児に関して蚊帳の外にならないようにしましょう。

そのために一つお勧めしたいのがずばり「里帰り出産しない」こと。
もちろん様々な事情で里帰りせざるを得ない場合もあるでしょうから、全ての人に勧められるわけではありませんが、これは効果絶大です。
スタートラインから夫婦一緒に子育てに四苦八苦することで、一気に連帯感が高まり夫の中の「父親スイッチ」が半ば強制的に起動します。
産褥期いっぱいのお休みが取れる男性はまだ少ないと思いますが、近年男性にも取得が広がりつつある育児休暇を利用したり、または有給休暇を取得したりするなどして、1日でも長く最初のワチャワチャした期間を夫婦で共有できるといいです。

ちなみに筆者は里帰りせずとも持ちこたえられる体力を温存するためと夫の長期休暇に退院日を合わせるために、計画無痛分娩を選びました。
痛みに対する恐怖などはそこまでありませんでしたので、里帰りせずに出産と産褥期の初期を乗り越えるためだけの計画無痛分娩です。
相応のリスクを受容することと費用的な負担はありましたが、結果的には選んで大正解。
かなり元気な状態で夫と一緒に初めての育児にいそしむことができましたし、二人とも初心者マークなのでどちらが主導権、というわけでもなく色々なことに取り組めたお陰で、その後は自然と主体的に育児に携わる本当に良き父親になってくれましたよ。

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パパと子どもだけで長い時間過ごす

育児を“手伝っている”という父親に限って、話を聞いてみると「おむつは替えるけどウンチは…ね」とか「外に遊びに連れて行ったと思ったらすぐ帰ってくる」など、どうにも中途半端なことばかりで母親としては助かっているんだか正直微妙なレベルだったりします。
それなのにやってやった感を出されると、無性にイライラしてしまいますよね。
自分はちょこっと面倒を見ればいいと思っているからそんな風になるのだと思います。

そこであえてまとまった時間、ママの休養日と称して半日とか終日をパパと子どもだけで過ごしてもらう習慣をつくってみてはどうでしょう?
機嫌のいい時だけ相手をして子どもの世話をした気になっている人には、少々の荒療治が必要です。
子どものことに関して何かとつたない父親にすべてを任せるのは少々勇気が必要かもしれませんが、この際細かいことには目をつぶり、子どもが安全かつ笑顔で過ごせればOKと思った方がいいですね。
例えばYouTubeを垂れ流しだったと聞けばカチンとくるところですが、そこもぐっとこらえて。
子どもと長い時間過ごせば何かしらのイレギュラーは発生するものですから、きっとパパなりに頑張った瞬間があったはずです。
我が家もたまに1日夫に子どもの世話をまるごと頼むことがありますが、そういう時は食事の内容にもあまりこだわりません。
ピザパーティーと称して宅配ピザを取ったりすると子どもはそれだけで大喜び!
そんな子どもの姿を見るとパパの満足度もUPしますし、作る手間が省けるので子どもの世話に集中できます。
そんな一日の終わりには「あなたが頑張ってくれたお陰ですっごくリフレッシュできた!ありがとう!!」と少々大げさな労いを忘れずに。
パパと子どもだけで一緒の時間を過ごすことで、父親としての意識が育つと同時に夫婦のお互いへの感謝の気持ちを再確認するいい機会となりますよ。

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ネットから最新情報をゲットする

とはいえ、男性としては子ども時代に自分の父親がまったく育児に関わっていなかったり、職場の同僚や友人に育児に積極的な人間がいなかったりすると、育児に対して及び腰になってしまっても仕方ないかもしれません。
ですが今は男性の育児休暇の義務化が現実味を帯びてくるなど、男性の育児を社会全体で考えていこうという機運が高まっている時代。
そんな中、父親の育児についての様々な情報を得ることのできるサイトがかなり増えてきています。

ではここでそんなサイトをいくつかを紹介しますね。

NPO法人ファザーリングジャパン

https://fathering.jp/index.html

「笑っている父親」を増やすべく、様々なシンポジウムやイベントを仕掛けたり各地の父親向け子育て講座を開催している団体のサイト。
男性の育児をはじめ部下のワークライフバランスを大事にしながら組織をマネジメントできる管理職を指す「イクボス」のプロジェクトでも有名。

FQ JAPAN 男の育児online

https://fqmagazine.jp/

父親のための雑誌「FQ JAPAN」のオンライン版。
20代~40代の父親がターゲットで、父親目線ならでは切り口で育児の楽しみ方や心得、カッコいい育児グッズなどあらゆる情報を紹介している。
特に「基礎知識」というコンテンツ内のコラムはどれもお役立ち度が高くて必見。

イクメンプロジェクト

http://ikumen-project.mhlw.go.jp/

厚生労働省が主催している、育児をする男性が家庭を変え社会を変えていくんだ、というメッセージを発信するサイト。
育休取得についての情報を手に入れたり、体験談を見たり投稿もできる。
育児にまい進する男性、通称「イクメンの星」を紹介するページでは生の声を知ることができて大変参考になる。

これらに共通するのは「男性も育児するのは当たり前」、そして「育児は楽しい!」という視点。
妻に怒られるから、家庭が回らないから、渋々やるのではなく、父親として主体的に、そしてめいっぱい楽しんで育児しよう!というサイトばかりです。
ぜひこのようなサイトを夫婦で眺めることで、育児について話し合い、夫が父親としての当事者意識を持てるようになるきっかけをつかむことができるといいですね!

育児を自分ごとに!父親が当事者意識を持つための3つの処方箋 まとめ

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以上をまとめると、父親に主体的に育児に関わってもらうためには、
実家からの手助けはなるべく減らして、夫を育児に関して蚊帳の外にしない。
少々頼りにならなくても、子どもにまつわることはまず父親である夫と共有するように心がける。
そのスタートラインとして、出産直後の育児を実家に頼るのではなく夫婦で協力して頑張ると、父親としての自覚が芽生えるよい機会となるのでおススメ。
定期的に半日、あるいは一日などまとまった時間を母親抜きで父親と子どもだけで過ごしてみる。
機嫌のいい時だけちらっと相手をするのではなく、いい時も悪い時もまるごと受け止める経験をすることで、育児とは何かがわかるようになるし、夫婦ともに感謝の気持ちを再確認する機会にもなる。
ネット上にある育児を頑張りたい父親向けのサイトを夫婦で見て、育児に具体的なイメージが持てないでいる父親の意識改革をしてみる。
「育児=楽しい」という認識を持つきっかけが見つかるかも。

という3つのアドバイスをしたいと思います。
「父親が育児をしたい」というのは一昔前なら職場で口に出すことさえできなかったかもしれませんが、ワークライフバランスの大切さが認識されるようになってきた今、男性が引け目を感じることなく主体的に育児に取り組むことができる社会の実現が近づいているように思います。
今だからこそ、育児は母親が抱え込むのではなく夫婦一緒に取り組むものなんだ、という認識をしっかりと夫に持ってもらい、決して傍観者ではなく当事者として育児する父親になることを目指していきたいですね。

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