先取り学習は幼児にとって本当に必要?大切なのは○○すること!

幼児の先取り学習

我が子の可能性を伸ばしたいというのは親であるなら誰しも思うことですよね。

今はネット上に幼児教育にまつわるあらゆる情報があふれていることもあり、周囲のママ達を見渡しても何かと早め早めに教えようとする傾向が強いように感じます。
来春入学を控えた息子を持つ筆者もそんな周りの様子を見ていると、

あまりに何もしないままだと入学後にお友達と比べて劣等感をもってしまうのではないか、と不安になることがあります。
これから始まる小学校生活、できれば自信をもって上手に離陸してもらいたいと切に願うのが親心…
でもちょっと立ち止まって考えてみてください。
その先取り学習は本当に入学前の我が子に必要ですか?
もしやるとしたらどんなことに気を付けるとよいでしょうか?
そこで幼児の先取り学習について日頃感じていることを、

筆者の実体験も踏まえつつあらためて考えていきたいと思います。


 

幼児期に必要な学びとは

先取り学習について考える前に、まずは幼児期の子どもが必要としている学びが何なのかを確認しておきましょう。
子どもは自分の体と頭を使って五感を刺激するような遊びや実体験を重ねる中で、様々な能力を身につけていきます。
好奇心や想像力、社会性といったところはもちろんのこと、身近な生き物や科学について興味をもったり数を数えたり、お手紙交換の中で字を覚えていったりもしますよね。
これが本来の幼児期の学びであり、ここで大切なのは子どもが自ら考えて行動するという点です。
自発的に取り組んだ結果として何かを達成することで、様々なことにチャレンジできる意欲的な心が育っていきます。
そしてこの遊びの中で培われた力ですが、やがて小学校に上がった時にいよいよ真価を発揮します。
好奇心と自ら考える力のある子は新しいことを学ぶ意欲があるので、勉強が好きになり勝手にどんどん伸びるようです。
そう考えると、幼児期の学びとして本当に必要なのは何をおいてもまずは遊びを中心とした実体験であり、先取り学習が遊びより優先されるのは子どもにとって良いこととは言えなさそうですね。

では先取り学習はやらない方がいいのかというと、そんなことはないと思います。
次に先取り学習が効果的なのはどんな場合なのかみていきましょう。

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先取り学習が効果的な場合

子どもの興味を刺激するような先取り学習ができると大きな効果をあげることができると思います。
数字が大好きな子どもはおそらく算数の先取り学習に夢中になるでしょうし、科学的な現象に興味がある子どもなら身近な科学を体感できるような教材を大いに楽しんでくれるでしょう。
もしそういった勉強に繋がるような興味をまだ持っていない子であれば、まずは絵本を読んだり様々な実体験を積んだりすることでその子の興味のタネを見つけて育てたうえで、先取り学習をするといいですね。
突然今日からこれをやることになりました、と言われても子どもは困惑してしまいます。
そして意欲のないものを仕方なく続けても、残念ながら子どもはなかなか伸びません。

実際、筆者の息子は初めひらがな練習をさせようとしてもなかなか身につきませんでしたが、興味を持った恐竜や動物の本を読み始めてからは俄然字に興味を持つようになり、今ではドリルにも楽しく取り組むようになりました。

先取り学習が弊害を生むことも

もし先取り学習をする理由が

「うちの子は勉強がどうも好きじゃなさそうだし心配だから、今から先取り学習でアドバンテージを…」

と考えてのことだとしたら、

本末転倒になるのでやめた方がいいでしょう。
自らの興味を無視した先取り学習を続けてきた子どもは学びに対する自発的な姿勢が育たなかったり、

勉強自体を本当に嫌いになってしまったりするようですよ。

また先に進むことを重視しすぎた結果、本当の意味での理解や思考力がおざなりになってしまう場合もあります。
特に本来は抽象的な思考を必要とする中学年以上の内容を幼いうちに無理やり詰め込んだとしても、

単にその問題の解き方を覚えるだけで深く考えたり応用したりする力が全く身に付かないままになり、

結果としていずれ勉強についていけなくなる恐れがあります。

つまり先取り学習をする場合には無理やりやらせたり、

子どもの発達段階を無視した詰め込み型になったりしないように気を付けてあげることが必要だと言えますね。

結局先取り学習は必要なのか

ここまで見てきて、では結局先取り学習は必要なのか?

というところなのですが、

私個人としては基本的には必要ない、と思っています。

でも入学までに何もしなくていいのか、というとそれは少し違います。
子どもと色々な体験をしてたくさん会話をする中で、興味があるネタをたくさん増やしておきたいですし、そのネタについて調べたり深めたりという経験をさせておきたいです。
また、学校で一番先に習うであろう文字や数についても楽しみながら触れる機会は作りたいなと心がけています。
それも先取りというよりは、あくまでも興味をもって取り組めるようにする下準備という意味で、です。

自分自身が好奇心旺盛で何でもやりたがり、知りたがりの子どもだったのですが、そういうタイプだと先取り学習をしているかどうかなんて正直気になったことがありませんでした。
新しく学ぶ内容は面白いし、自分が知っている内容が出てくると嬉しいし、とにかく学校で学ぶ様々なことに意欲的に取り組んでいました。
実際は幼い頃から自分の興味関心のままに追求してきたことが先取り学習になっていた部分が多々あったのですが、それはあくまでも自発的な遊びであり学びであったわけで、決して「先取り学習」ありきではなかったところに意味があったように思っています。
本人が知りたい、やりたいと思ったことを存分に伸ばしてやって、それが結果的に先取り学習になっているとしたら、子どもにとっては一番ありがたいことですよね。
ということで、私は先取り学習というかたちにはあまりとらわれずに、子どもの興味関心を広げることを第一に考えて入学までの期間を過ごせたらと考えています。

先取り学習は幼児にとって本当に必要?大切なのは○○すること! まとめ

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以上をまとめると、先取り学習を幼児にさせる時には、

幼児期の本来の学びは遊びを中心とした実体験の中にあることを忘れてはいけない。

その子の持っている興味をさらに刺激してあげられるような先取り学習なら、子どもも楽しめるし大きな効果も期待できる。

勉強面が心配だからと無理やり先取り学習をさせると、勉強に自発的に向かう姿勢が育たなくなったり勉強嫌いになってしまうことがある。

また発達段階にそぐわない内容を無理やり教えていると、覚えることばかりを重視して本来必要な深い思考力を身につけられないままになってしまう。

「先取り学習」というかたちにこだわらずとも、子どもの興味関心を広げてやるという視点で幼児期を過ごすことが、結果的には効果的な先取りになっていたりする。

ということを親が意識してあげる必要がありそうです。

上手く使えば子どもの可能性を広げることにも繋がる先取り学習ですが、

子どもの気持ちや発達段階を無視して先に進むのは大変危険でもあります。

先取りにこだわりすぎず、まずは子どもの興味関心を最大限に引き出してあげることを一番に考えて日々を過ごすことで、

その子が必要としているものが見えてくると思います。
その先に続く先取り学習であれば、

きっと子どもにとって有意義なものになるのではないでしょうか。

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