【通信教育】Z会幼児コース 年長11月号 先取り入学準備で難易度アップ?

来年小学校入学を控えたお子さんのいるご家庭では、就学時検診も終わり、いよいよ小学生になるんだということを親子ともに実感する時期ですね。

そんな中、入学に向けてどんな準備をしたらいいのか、特に学習面のことが気になっている保護者の方は多いことと思います。
Z会幼児コース年長は10月号から「入学準備応援ステージ」と称して、小学校の算数や国語に対応できる力を養うような問題や通学・授業態度等にまつわる問題を取り上げることで、よりスムーズな小学校入学を目指すカリキュラムとなっています。
一方で、目先の学力だけではなく自ら考える力を養うことを大切に考えるZ会は、あえて勉強面の学びとは一線を画した内容の体験学習課題も提案してくれていて、この4月からZ会を続けている筆者の家では今月号も息子との会話のよいきっかけをたくさん得ることができました。
では、そんなZ会幼児コース年長の11月号を詳しくレビューしたいと思いますので、来春の入学を控えた今、Z会を始めることを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

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Z会幼児コース 年長 10月号は口コミ通り?レビューします

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Z会幼児コース 11月号の内容

Z会幼児コース 年長の11月号の教材は以下のような内容でした。

・体験学習課題「ぺあぜっと」
・ワーク学習「かんがえるちからワーク」

 

今月号には副教材はついてきませんでした。
ちょっと残念でしたが、来月号の予告を見ると、「ミニ地球儀」がついてくるとのこと。
こちらを楽しみに待ちたいと思います。

それでは11月号の内容を具体的に見ていきましょう。
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体験学習課題「ぺあぜっと」

11月号のぺあぜっとのテーマは「しごと」。 勤労感謝の日を起点として、仕事の様々な面に目を向ける内容になっていました。 構成は以下の通りです。

【しごと】
・きんろうかんしゃのひ
・おしごとインタビュー
・はたらくひとをさがせ!
・レストランのしごと
・レストランをひらこう!おもてなしのわざ/メニューをきめよう
・おうちレストランかいてん!

【ことば】
こたえてビンゴ

【かず】
かずあてじゃんけん

【りょうり】
カップケーキ

毎回、その課題がどんなジャンルなのかが「領域」という言葉で示されているのですが、今月号は「生活」と「ことば」の領域が重点的に扱われていました。
この中でも「ことば」に関する課題は筆者の息子がやや苦手とする分野。
だからこそ、丁寧に取り組んで言葉で表現するよいきっかけになれば、と思い取り組んでみました。
では一つずつ見ていきましょう。

【しごと】
最初に「きんろうかんしゃのひ」について触れ、仕事について考えるきっかけを作ります。
「勤労」も「感謝」も幼稚園児にはやや難しい言葉ですので、まずはそこから説明する必要がありますね。
「お仕事をしている人にありがとうを言う日だよ」というようなことを説明しました。
考えてみれば、祝日についてあまり言及したことがなかった我が家。
たまにある幼稚園がお休みになる日が祝日でそれぞれにちゃんと意味があることを、さらっとですが合わせて説明してみました。

親向けについてくる情報誌「ぺあぜっとi」に全祝日とその意味がまとめられていたので、とても助かりました。
説明に困った時、内容をもっと深く知りたい時にいつも役立つ「ぺあぜっとi」は薄いページ数ながら頼りになる存在です。

さてお次は「おしごとインタビュー」。

おうちの人にどんな仕事をしているのか、子どもがインタビューをしてみる、という課題です。
解説には盛り上げるためにマイクのような小道具を使うのもよし、といったことが書かれていたので、真似しようとしたところ、これが変に構えるきっかけになってしまい息子には逆効果…
「やりたくない!」となってしまうところでしたが、なんとかとりなし母が先導することで父親の仕事について聞くことができました。
ちなみに、イラストでは一人の父親が職場や家庭で色々な仕事をしている場面が描かれていて、家事も立派な家の仕事なんだよという今風の考え方が現れていたので、専業主婦の筆者としてはありがたかったです。

仕事について少しイメージができてきたところで、次の「はたらくひとをさがせ!」のページでは街の様子を描いた絵の中から仕事をしている人を探して、その仕事について話しました。

どんな仕事をしているのかまで説明するとなると、仕事によっては難しかったりするものですね。
助け舟も出しつつ、一生懸命説明することで、その仕事に対する理解を深めるきっかけになったように思います。
一つ意外だったのは、わかりやすいお店屋さんや警察官、工事現場の人などはどんどん見つけていたのに、学校や幼稚園の先生になかなか〇が付かなかったこと。
先生は息子の中で「お仕事」ではなく、親に近いようなある意味当たり前の存在なのかな…と感じました。
「先生」が仕事なんだと実感したことが、先生に対する思いに変化をもたらすのか、ちょっと気になるところです。

ここで、絵の中にも出てきたシェフの仕事について、詳しく見ていく流れになります。
「レストランのしごと」ということで、シェフの仕事の一日の流れを見たり、レストランの仕事にはどんなことがあるのかを考えていきます。

子どもは料理を作って運ぶのがレストランの仕事のすべてだと考えがちなところですが、実は見えないところで他の色々な仕事をしてレストランが成り立っているんだということに気づくきっかけとなりました。

そして次の「レストランをひらこう!おもてなしのわざ/メニューをきめよう」で「僕もレストランの仕事、やってみたいなぁ」となると良かったのですが…残念ながら筆者の息子は全くその気にならず!
普段から誰かに主導された「なりきり遊び」が大の苦手な子なので、何となく予想はしていましたが。
こちらはメニューやメモを用意して、店員さんになりきって丁寧な言葉遣いや動作でおもてなしをする、という趣旨の課題でした。

仕方ないので母が流れを読み上げましたが、それはちゃんと聞いていた様子の息子。
そのうちままごとの中でやりだすのではないか、とも思うので、意味がないわけではないとも思いますが、その気にさせられなかったのがやや悔やまれます。
一方でノリノリだったのは、メニュー作りの方の課題。
自分がシェフのつもりでメニューを作るというものです。
この次の「おうちレストランかいてん」に繋がる内容になっているので、本来は実際に用意できるメニューを書くところでしたが、息子は自分の夢のレストランのメニュー表を描きたいようでしたので、ここは好きにやらせることにしました。
そのメニュー表がこちら。

好きな物がつらつらと並んでいて、とても楽しそうに描いていました。
でもそれだけではなく「大人の喜ぶ物も欲しいなぁ」という父親の意見も汲んで、飲み物リストに加えてくれたりもしていましたよ。

その後、料理の課題で作ったカップケーキとみんなに注文を聞いて自分でコップに注いだ飲み物をトレイに載せて運び、一応おもてなしの様なことも体験できたのでこれはこれで良かったかなと思っています。
家族の皆に「美味しいね」「作ってくれてありがとう」と言われ、嬉しそうにしていた息子、「感謝する側だけでなく感謝される側からも勤労感謝の日の意義を体験する」というこの課題の目的を達成できて、よい経験になったのではないかと思います。

【ことば】

「こたえてビンゴ」というゲームを通して、「理由をそえて意見を言う」体験をするのが目的です。
子どもにとってなぜそう思ったのかの理由を話すのは難しいもの。
でも理由を話すことができると相手に自分の思いをしっかりと伝えることができるので、とても大切なコミュニケーションスキルだといえます。
このゲームのなかでは「なつとふゆ、どちらが好き?」「カレーとおすし、どちらが好き?」など、子どもが答えやすい質問がたくさん出てくるので、自然と親子の会話も弾みました。
普段の生活の中でも親があえて「どうして?」と理由を聞いてやることで、自分の意見を相手に上手に伝える練習になるとのアドバイスも書かれており、これは今後意識して行いたいなと思いました。

【かず】

こちらは「かずあてじゃんけん」というゲームで足し算に親しもうという課題でした。
ところがこのゲーム、足し算がまだイマイチ理解できていない息子にとっては難しすぎたようです。
足し算がしっかり理解できていれば面白いゲームなので、小学生ならかなり楽しめると思いますが、足し算を学び始めた段階の今この課題はやや早すぎませんか?というのが私の感想です。
今回は母の説明が理解できなかったのが面白くなくて「もうやらない」モードになってしまいましたが、解説には「簡単にするには出せる指の数を1か2の二通りにするなどしてルールをしぼるとよい」とのアドバイスが書かれていたので、ほとぼりがさめたころにまたやってみたいとは思っています。
と同時に、今回のことで足し算にあまり楽しいイメージを持てていないことを感じたので、生活の中で足し算を自然に身につけることができるようなきっかけをもっと作っていく必要があるなとも思いました。

【りょうり】

毎月Z会の教材が届くと、「今月の料理はなに?」とこのページを一番楽しみにしている息子。
カップケーキというおやつメニューの登場にガッツポーズでした。
ビニール袋を使うことでほぼすべての工程を子どもだけで行えるように工夫してあるレシピだったので、達成感はなかなかのようでしたね。
レシピはパウンドケーキの材料、工程とほぼ同じという感じでした。
100gもののバターを手の体温だけで練れるものかと思いましたが、想像以上にすぐ柔らかくなって大人でもへぇ!と思わされました。

ただ、すべてをビニール袋の中でムラなく混ぜるのは案外難しくて…
卵を入れた段階で分離が生じていたので、出来上がりの感想は正直あと一歩だなーと思いましたが、息子自身は計って混ぜることに大張り切りで取り組み、焼きあがるまでのバターの香りにうっとりし、家族みんなにふるまってニコニコ、大満足という感じで今回も大いに楽しませてもらいました。

自分で料理を作って食べるという体験、材料を一つ一つ計って準備するということ、料理の過程で材料が変化していく様子を見て知ること、とにかく学びの多い体験課題だなとつくづく感じます。
毎回準備にも調理にもそれなりの手間はかかりますが、我が家では欠かさず取り組みたい課題NO.1なので、これからも楽しみです。

かんがえるちからワーク

先月から入学準備に向けた出題が登場したかんがえるちからワーク。
10月~12月はプレ準備期と位置付けられており、算数や国語の基礎となる力を養う設問が毎回5題出題されています。

今月は算数が3問、国語が2問という配分でした。

算数はイラストを見つつ足し算をするというもの。
息子はまだイラストの数を数えて答えを出す、という状態ですが、これを繰り返すうちにイラスト無しでも足し算を理解できるようになる、ということなのでしょうね。
だんだんと答えが出てくる時間が短くなっているようにも感じるので、今後に期待です。

国語は「おおかみ」などの長音の理解を促す問題「と、「お」と「を」の使い分けをする問題でした。
息子は長音にしても「を」の使い方にしても、その存在には気付いているものの使いこなすには至っていない、という状態なので、この2つの設問はありがたかったです。

入学準備の問題以外では、全体的に文章が増えてきたなという印象があります。

国語の勉強になるので問題文などはなるべく自分で読ませているのですが、問題文にしても選択肢にしても文字数が数か月前と比べて明らかに増えています。
それをそこそこスムーズに読んで理解できるようになりつつあるので、4月以来継続してきたことによる成長を感じました。
ただ、設問が段々複雑になってきたせいで、途中で面倒になって心が折れそうになる場面も見られるので、あまり一気にやりすぎず、そして多くを求めすぎずにじっくり取り組んで、今せっかく持てている「お勉強=楽しいもの」というイメージを持ち続けることができるようにサポートしていきたいと思っています。
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【通信教育】Z会幼児コース 年長11月号 先取り入学準備で難易度アップ? まとめ

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以上をまとめると、Z会幼児コース年長11月号は
体験学習課題「ぺあぜっと」では「しごと」について様々な角度から学ぶことで、働くということ、仕事にはどんな種類があるのか、人に感謝しまた感謝されること、などを知ることができた。料理課題では準備から調理まで自分で行うことで、手作りへの関心と自信を高めるきっかけとなった。
「こたえてビンゴ」や「かずあてじゃんけん」といったゲームを通してコミュニケーション力の向上や数への理解を深めるような仕掛けがあった。ただし、「かずあてじゃんけん」は現段階の子どもにはやや難しすぎる印象だった。
ワーク学習「かんがえるちからワーク」では小学校入学準備として3問の算数と2問の国語の出題があり、来春に向けた学習が行えるようになっていた。また全体的に文章量が増え、設問がレベルアップしてきていることが感じられた。

という感想を持ちました。
ぺあぜっとのかずあてじゃんけんにしても、かんがえるちからワークの内容にしても、ここにきてやや難しさを感じる場面がちょこちょこ出てきたように思います。
息子もそれを敏感に感じ取っているようで、これを上手く乗り越えるにはその難しさがやりごたえ、面白さに変わっていくような適切なフォローが必要なのだろうと痛感しています。
そこがクリアできるときっと小学校入学後スムーズに勉強に取り組めるようになるとも思うので、今は焦らずじっくりと子どもに向き合ってまずは楽しむことを心がけながら、これからもZ会を活用していきたいところです。

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