Z会幼児コース 年長 10月号は口コミ通り?レビューします

小学校入学前の年の10月と言えば、就学時検診も行われて入学準備について本格的に考え始める時期ですよね。
Z会幼児コースの内容も時計の時刻を本格的に読んだり小学生コースのお試し教材がついてきたりするなど、少しずつ小学校を意識した内容が増えてきました。
とはいえ、いきなりお勉強モードに切り替わったのかというとそんなことはなく、毎月ある体験学習課題は秋を体感できるとても楽しい内容でしたし、「体験学習とワーク学習の両輪で子どもを伸ばす」というZ会のいつものスタンスは変わらずでした。
10月号の詳しい内容を年長4月からZ会を続けている息子が取り組んだ様子とあわせてたっぷりレビューしたいと思います。
通信教材で小学校入学に向けた準備をお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね!

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Z会幼児コース 年長 9月号は楽しい内容で良かった!徹底レビュー

小学校入学に向けた準備というカラーが月を追うごとに少しずつ本格的になってきたZ会の幼児コース 年長。 年長の4月からZ会を続けている5歳の息子と一緒に9月号に取り組みましたので、その内容をレビューした ...

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Z会幼児コース10月号の内容

Z会幼児コース 年長の10月号の教材は以下のような内容でした。

・体験学習課題「ぺあぜっと」
・とけいあそびえほん おでかけへん「おしらせやさん だいかつやく」
・ワーク学習「かんがえるちからワーク」
・小学生コース お試し教材特別版

体験学習課題「ぺあぜっと」

今月のぺあぜっとのテーマは「おこめ」と「き」。
秋に実って獲れたてが食卓に並ぶ「米」と、この時期紅葉してその様子を一変させる「木」という秋ならではのテーマについて考えさせる内容となっていました。
構成は以下の通りです。

【おこめ】
・おこめになるのは
・ぴかぴかおこめができるまで

【き】
・こんなき どんなき
・きがだいへんしん
・かざれるわりばし
・はたらきもののちいさなともだち

【ことば・かたち・りょうり】
・どこにいくのかな
・かたちあてゲーム
・りょうり「おにぎり」

それでは順番に見ていきましょう。

【おこめ】

まずは「おこめになるのは」のページで、稲が育つまでの流れを見ていきます。
我が家は田んぼとはあまり縁がなく、「なんで水の中に生えてるの?!」と水の中に稲が植わっている様子を不思議に思ったようです。
確かにそうですよね~。
畑で野菜や果物が育てられている様子は何度も見ているものの、水の中で育つものなんて米以外にはないですものね。
ついでに小麦やそばについてもどんな風に実っているのかを知ることができて勉強になりました。

次に「ぴかぴかおこめができるまで」ということで、収穫した稲穂が白米になるまでの過程を追います。
殻を取り精米するとずいぶん量が減ること、そして炊くとまた一気にカサが増えることに驚いていましたね。
精米の過程で胚芽がとれて欠けた形になることを知り、実際に白米を観察して確かめました。
さらに園の給食で玄米入りご飯が提供されていることを思い出し、「今度幼稚園のお米、観察してきてごらん」という話に。
なぜ園のご飯はぷちぷちしているのか、このページを見て納得できたようです。

【き】
初めに「こんなき どんなき」のページで色々な木の葉っぱについて観察しました。
葉も幹も木によって様々なんだなということを知ることができました。
通っている園の木々には園児お手製の樹木名の札がかけてあることもあり、木の種類はそこそこ知っている息子。
写真をみながら「これはつるつるだからさるすべりだ!」「これはいちょうだとおもう」などとコメントしていました。
また、銀杏やどんぐりといった身近な木の実や、先日出かけた先で見つけた金木犀の花も紹介されていて、大いに会話が盛り上がりましたよ。

木に色々な種類があることを学んだ後は、近所の公園に行って実際にフィールドワークです。
「かんさつカード」を持って、お気に入りの木1本を選びそれについて詳しく観察してきました。
息子が選んだのは幹に大きな穴が開いている木。
残念ながら種類が分からなかったのですが、幹を触ったり穴の中を眺めたりしてしっかり観察することができました。
普段遊んでいる公園をこうやって別の角度から楽しむのはなかなか良い経験になったなと思います。

この次は「きがだいへんしん」。
木の幹を加工することで身の回りの色々な道具が作られていることに目を向けます。
そして、家の中で木からできている物を探してみます。
見つけたら貼ることになっているシールの数の多さに「えーこんなにある?」などと言っていましたが、実際探し始めるとあっという間にシールを張り終わり、むしろ足りない状態に。
木から作られている物の多さを実感できたようです。

その後は家で今月の工作ネタ、「かざれるわりばし」づくりです。

木を使った工作を楽しむ、ということで、身近な割りばしを材料に絵や写真を飾ることができる枠を作るというコーナーでした。
我が家ではちょうどハロウィンの切り絵を作ろうと話していたところでしたので、あわせて作ってハロウィンコーナーに飾ることになりました。
一緒になって一生懸命作ったので作業中の写真はありませんが、割りばしをあらかじめ水性ペンで色付けして使うことにしました。
できあがりはこんな感じになりましたよ。

息子はハロウィンが終わったら、次はクリスマスの切り絵を使って飾るんだと張り切っていました。
解説を読んだところ、割りばしにニスを塗ると本格的な仕上がりになる、割りばしを材料とした工作が本やネットで紹介されている、というようなアドバイスが書かれていたので、気軽な工作の材料としてこれからも使えるなと思っています。

最後は「はたらきもののちいさなともだち」で、木の根の周りに生きている生き物について考えました。

みみず、幼虫、ダンゴムシと、男子の好物ばかりが登場し息子は大喜びです。
こんなに身近なダンゴムシが何を食べているのか知らなかった息子、葉っぱを食べるダンゴムシのイラストを見て、「じゃあ、こんなスカスカの葉っぱ見たら、ダンゴムシが食べたってことかー」と次のフィールドワークのネタを得た、という様子でした。
きっと園で友達と虫探しをする時にでも披露することでしょう。

【どこにいくのかな】

親子の会話を通して「ことば」の面での成長を促すページです。
Z会を始めた頃は親も子もイマイチ要領を得なかったコーナーですが、最近は随分慣れて会話が盛り上がるようになってきました。
猫がメリーポピンズよろしく傘を片手に空に浮かんでいる絵を見て、続きのお話を子どもに話してもらいます。
息子によると「この猫は遊園地を歩いてたら風で飛ばされて浮いちゃったんだ」とのこと。
どうやら飛びたくて飛んだわけではないらしいです。
そのわりに落ち着いた猫の表情に笑えてきます。
さらに「猫は海が近づいてきてヤベーと思って、電車の上に降りるか家の屋根に降りるか迷っているところなんだ」と続ける息子。
非常事態なのにつくづく落ち着いていますね。
そして「電車に降りても、家に降りても、ガーーン!!てなってでっかい穴が開く!」とのこと…
軟着陸という選択肢は無いようで、猫の今後が非常に心配になった母でした。
子どもの自由な発想を楽しみつつ会話をやりとりすることで、表現力や想像力を育み、語彙を増やしたり適切な表現を学んだりすることに繋がるそうなので、これからもこのコーナーを楽しみたいです。

【かたちあてゲーム】
懐中電灯を使って形あてゲームをしてみるコーナーです。
とりあえずはぺあぜっとの中で紹介されているもので形あてができるようになっていましたが、解説には実際に自分でやってみる時の方法も紹介されていました。

あいにくこの遊びに適した懐中電灯を持っていないので実際にはやれませんでしたが、身近な色々なもので試してみたらなかなか面白そうです。
「形態認知力」と表現されていましたが、立体を捉える力というのはいずれ小学校の算数でも継続的に必要とされるものなので、こういった遊びの中で自然に見つけていけたらとてもいいなと思いました。

【りょうり おにぎり】

今度のぺあぜっとのテーマが「米」だと聞いて、料理のテーマはおにぎりで決まりだろうね~と息子と予想していたのですが、ビンゴでした!
でも炊飯器で炊くのではつまらないですものね。きちんと鍋で炊きますよ。
鍋でお米を炊くのは久しぶりなので、失敗しないだろうか…とややプレッシャーを感じつつも、ルクルーゼを出して、ちょうど手に入った新米を炊いてみました。
お米をはかるのも研ぐのもすべてが初めてだった息子は、いちいち興味津々でした。
そして肝心の炊きあがりは…セーフ!ちゃんと炊けていてホッとしました。
ご飯が炊けたらさっそくおにぎり作りに入ります。
ぺあぜっとは梅干しとちりめんじゃこの2種類が紹介されていましたが、我が家は本人と弟妹の希望で、塩むすび、鮭、わかめ、ゆかりの4種類になりました。

三角おにぎりを握るのは子どもにとってはなかなか難しく、お世辞にも綺麗な出来とはいきませんでしたが、最後まで飽きずに一生懸命握って、家族に振る舞いました。
息子が作ってくれたおにぎりはなんだかとても美味しくて、子どもたちもいつも食べている量の2倍近く食べていました。
やはり自分で作った物、お兄ちゃんが作ってくれた物は特別なようですね。
ご飯が炊けるまでの流れを知ることができたのも良かったです。
息子の白米好きにますます拍車がかかりそうです。

とけいあそびえほん おでかけへん「おしらせやさん だいかつやく」

スタートセットについてきた「とけいあそびえほん」の発展編です。
同じく最初にもらった「チョウタとタンタのなかよしどけい」を使って楽しめるようになっています。
さるくん達がバスに乗って水族館にでかけて色々見てくるというお話で、その中でバスの時刻や水族館でのショーの開始時間などを時計で一緒に確認しながら、10分刻みの時計の読み方を学べる内容となっています。
「3時」や「4時半」はだいたい理解できている息子ですが、「4時10分」となるとまだ全く理解していない模様。
なかよしどけいには分刻みの印字もされているので、それを見ながら少しずつ細かい時刻の読み方を学びました。
とはいえ、一回二回読んだだけではまだあまり理解できていない様子…。
ただ、巻末の解説にはとりあえず入学までに「○時」「○時半」が読めるように、と書いてあったので少し安心しました。
今回せっかく細かい分針の読み方にも触れたので、これからも機会を見つけて時計について話していきたいと思いました。

かんがえるちからワーク

前月号までと大きく変わったのが、全30問のうちの最後の数問が「入学準備問題」となっていた点です。
10月~12月は毎月5題、小学校の国語・算数をより意識した問題が出題されるとのこと。
さらに毎月1題の論理的判断力や情報整理力など「みらいにつながる思考力」を養う問題も掲載されるとのことです。
内容を見ると、確かに算数は足し算が出題されたり、国語は文章の中で助詞について考えさせるなど、これまでより一歩進んだ内容となっていました。
それでも突然難易度が上がったというほどではないので、息子はスムーズに取り組めていたように思います。

それ以外の出題では「0の概念」が出てきたのが新しい部分でした。
ことばではついにお手本を見ずにひらがなを書く問題が最後に1題出てきましたね。
これから先はお手本なしが基本になってくるのでしょうか。
息子はまだ細かな「はね」などがうろ覚えのところがあるので、若干焦りを感じます…
また、毎回出てくる論理に関する問題の規則性を見つける課題でどうも引っかかることが多いようです。
でもこうやって少し苦手なことが今のうちから分かって、なおかつ鍛えることができるのはありがたいとも思うので、これからもかんがえるちからワークの中で繰り返し取り組んでいきたいです。

小学生コース お試し教材特別版

さらに今月号には小学生コースのお試し教材もついてきました。
中身を見ると文章題が出題されていてびっくり!
いきなりのレベルアップという感じです。
息子はどうも自分で音読することはそれなりにできても、設問という形で聞かれると答えがなかなか出てこない様子。
そこで親があらためて読んでやると、ようやく内容がしっかり落ちて問題にも答えることができました。
親向けの解説ページを見ると、やはりこれだけの文章をいきなり読んで設問まで理解せよというのはなかなか難しいとのことで、ちょっと安心してしまいました。
そして小学生コースには「わくわくエブリディサポートブック」なる保護者用指導書がついてくるとのこと。

こちらには詳しい解説だけでなく、褒め方のポイントまで細かに書かれていて驚きました。
間違いを指摘するだけではなく、どこまで理解できていたかをきちんと見てそこを褒めてあげるように、というような内容が書かれていて、思考の過程まで見られるようにしっかり寄り添うことが必要なんだなと感じました。
一問ごとに到達目標を意識しながら親子で取り組むのは、時間も気持ちも余裕がなければなかなかできなさそうですが…頑張ってみたいとは思います。

そして小学生コースには「スタンダートコース」と「ハイレベルコース」があるということは何となくわかっていましたが、今回その違いが簡単にですが説明されていました。
ハイレベルコースは国語も算数もスタンダートの8回に2回分の問題がプラスになるとのこと。
内容もより発展的なものとなるようです。
どちらを選ぶかはまだしばらく考えていいようなので、もう少し検討したいと思っています。

また小学生コースから始まる「みらい思考力ワーク」についての説明もありました。
どうやら教科の枠を超えた問題を通して総合的な思考力を養い、問題発見・解決能力を身につけることが目的のようです。
論理的判断力が問われる問題なのでなかなか難しそうですが、こちらもつまずきポイントのヒントや褒め方をアドバイスしてくれる「サポートリーフレット」がついてくるようなので、それを使ってうまくサポートしてやる必要がありそうですね。
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Z会幼児コース 年長 10月号は口コミ通り?レビューします まとめ

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以上をまとめると、Z会幼児コース 年長10月号は

体験学習課題「ぺあぜっと」ではこの時期ならではの「米」と「木」をテーマに、様々な角度から学ぶことができた。


とけいあそびえほん おでかけへん「おしらせやさん だいかつやく」はスタートセットについてきた時計を使って、10分単位の時刻の読み方を学べる内容となっていた。 ただし、この時期は時計を細かい時刻まで正確に読めるというよりは、最低限○時や○時半の読み方を理解し時計に親しむことが大切だとのこと。


ワーク学習「かんがえるちからワーク」では0の概念やお手本無しでひらがなを書くという新しい課題が登場した。また今月号からより入学を意識したやや発展的な内容も盛り込まれている。


「小学生コース お試し教材特別版」がついてきた。特に国語が難しくなった印象で親の適切なサポートが必要だと感じる内容だったが、そのためのかなり詳しい保護者用指導書がついてくる模様。小学生コースから新たに「スタンダート」と「ハイレベル」の2コースに分かれること、また新たに加わる「みらい思考力ワーク」についても説明があった。

今月号は小学生コースのお試し教材と時計の読み方を学ぶ絵本がついてきたので、ややお勉強よりの内容ではありましたが、その分ぺあぜっとが緩めの内容だったのでちょうどよい塩梅だったように思います。
それにしても小学生コースの「みらい思考力ワーク」の説明を読んでいてあらためて思ったのは、

これからは知識だけでは測れないような力が求められているのだな、ということです。
ただ単に読み取りや計算で答えをはじき出せば評価されたような時代は既に終わろうとしていて、これからは自分で考え物事を解決できる柔らかいアタマを育てることが大切になってくる
のでしょうね。
その点、Z会の教材は既に幼児コースのうちからそういった部分を意識した内容となっているなと感じます。
今後もZ会での学びを通して、小学校での授業に向けた準備だけでなく、未来に通用するような力を育めたらいいなと思っています。
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