子どもが生まれて幸せいっぱいな日々を過ごしていると思います。しかしこれからどんなふうに育てていけばいいのかを悩むこともあるかと思います。最近は「叱らない育児」とか「個性を尊重する」とかいろんな方法があるため、余計に混乱すると思われます。
では海外ではどんな幼児教育をしているのでしょうか?今回は日本と海外の幼児教育の違いを考えていきたいと思います。
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日本における幼児教育
最近は変わってきていることも多くありますが、日本での教育の傾向です。
1.皆と同じ
最近は「個性を尊重しましょう」という傾向が強くなっているものの、それでも周りの子と同じようにできることが求められることが多いですよね。保育園でも個人差を配慮してはいるものの、発表会等ではできるだけ同じレベルで同じように劇をしていると思います。
2.叱って育てる
これは上記のことと関係が強いかもしれませんね。「なんで同じにできないの?」「前回はできたのになんで今回はできなかったのか」等思うところもあるからなのか、失敗に対して日本はとても厳しいです。
大人になってもそうですが、失敗したらまず反省の態度を見せなくてはいけないという傾向が根強いのかもしれませんね。
3.親主導
これは生活環境の影響が強いのですが、日本では子どもは大人と一緒に寝ていますよね。海外では生後3か月くらいで1人部屋になることが多いんです。また、服の選び方や排せつのタイミングなど大人が率先して指示を出し「大人の言う通り」に行動することが求められているようにも感じますよね。
海外における幼児教育
では海外での教育の傾向はどうなのでしょうか
1.個性を尊重する
海外においては一人ひとりの自主性を尊重することに重きを置いています。典型的なのは算数ですね。日本は問題に対して一つの答えを求めるのに対して、海外においては答えに対してどのような問題ができるかを考えるようにしています。つまり回答は複数あるということになるんです。
2.ほめて育てる
日本は一度成功しても次に失敗すると叱る傾向にありますが、海外では失敗することに対して寛容で「次は頑張ろうね」ということが多いようです。逆に成功すると「成功したことはとても素晴らしい!」と褒めちぎります。これは次へのやる気を高めるため
3.自立重視
日本が添い寝をするのに対し、海外では産まれてすぐから1人部屋が用意されることが多いです。「親子で一緒に」よりも「夫婦と子どもは別」となっているみたいですね。
また、子どもの行動に対しても子どもの自主性をとても大切にしている場合が多いため、一緒に思い切り遊ぶが必要以上の手を出すことは少ないようです。
日本と海外の幼児教育はどっちがいいの?
上記のことを聞くと「日本式より海外式のがいいのかな?」と思う方も多いかもしれません。しかし日本には日本の良いところがあり、必ずしも海外の真似をしなくても良いということを覚えておいてください。また、生活環境や幼児教育の歴史上いきなりすべてを真似ることなど到底できるわけがないのです。
また、「皆と同じ」は集団行動には必要なことかもしれません。しかし、それを繰り返すことで「個人で動けない」ようになってしますと、「自主性がない」となってしまいます。逆に「自主性が強い」と今度は集団行動で「協調性がない」と言われてしまうようになると思いませんか?
みんなを納得させることが難しいように、育児にも100%の正解はないのだと思います。ですから、子どもの姿をよく見て、褒めるときには思い切り褒め、叱るときにはわかりやすく叱るメリハリをしっかり持つということが大切です。
まとめてしまうと、海外式と日本式の良いところを合わせて育児ができるといいと言うことですね。
海外における幼児教育~日本との違いは?~ まとめ
日本の幼児教育
- 皆と同じ
- 叱って育てる
- 親主体
海外の幼児教育
- 個人を尊重
- 褒めて育てる
- 自立重視
以上のように書きましたが、幼児教育の基本は歴史と共に変わっていきます。以前は「しつけ」と言われていた行為が度を過ぎれば「虐待」といわれるようになりました。「抱き癖がつくから抱っこばかりするべきでない」とされていたのが、「子どもの情緒の安定のためにも積極的に抱っこをしたほうが良い」となりました。
ですので、ここに書いたこともすべてが正解というわけではありません。一番大切なことは子どもが元気に笑顔で過ごせることだと思います。