産まれた時には寝返りもできなかった赤ちゃんも、2歳になるころには走ったりジャンプができるようになってきました。沢山動いても少しお昼寝しただけで元気いっぱいです。でも、中にはブロックや絵本など静かに遊ぶのが好きな子もいます。「せっかく大人しいのだからこのままでいい」と思うお母さんもいるかもしれません。
そこで、今回は「2歳児の教育~運動~」をテーマにお伝えしたいと思います。
なんで運動は必要なの?
ちょっとお散歩には行くけど、おままごととか家で遊ぶことが多いという家庭も増えてきました。「うちの子は大人しいから無理に運動しなくてもいい」「外に出て日焼けするとかわいそう」というお母さんもいるかもしれません。でも、子どもたちの中には最近、「転んだ時に手が出ない・膝をつけない」「まっすぐに走れない」等の子がすごく増えてきているんです。これらは外で思い切り体を動かしていくと自然と身についていくことが多いのです。
転んだ時に手が出ないと、結果として顔をぶつけてしまいます。まっすぐに走れないということは、体の軸(足・腰)が弱いということもあり得ます。
ただし、発達の途中で個人差もありますし、その子の癖などもあります。
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2歳児はできることが増える時期!
2歳はまだ乳児とは言われていますが、3歳になって幼児の仲間入りをする節目になります。聞いただけだとそんなに差がないようにも感じますが、この区切りが実は大きいんです。例えば保育園でも‘2歳児クラス‘と‘3歳児クラス‘では参加する行事がちがったり、担任の保育士も2歳児は「6人に対して1人」ですが、三歳児は「20人対して1人」と大きな集団での活動になっていきます。
ではどんなことができるようになっていくのでしょうか?
- 階段の昇り降り
今までは手すりを使って一段一段降りたり、座って降りていく子もいましたが、2歳になると手すりを持たなくても昇り降りできる子が増えてきます。
- 両足とび(グーパージャンプ)
子どもたちにとって意外と難しいのがジャンプです。1歳ぐらいで何となくジャンプしているように見えても、「実はつま先が地面から離れていない」というのが多いんですよ。
- ボールを蹴る
今までは目の前のボールが足に当たって転がることが多かったのですが、2歳になってバランスが取れるようになってきました。すると、片足を軸にしてボールを蹴ることができるようになるんですよ。
体を思い切り動かそう!
この時期の子どもたちは運動機能が発達し、思うように体を動かすことができるようになっていきます。歩ける距離が増え、走ったりジャンプすることが大好きです!でも、まだまだバランスをとったりするのは難しいので、転倒することも多々あります。
「じゃぁどうやって体を動かせばいいの?」と思う方もいるかもしれません。体を動かしやすい場所をご紹介いたします。
- 散歩に行こう
散歩と聞くとただ歩くだけと思われがちですが、2歳児にとってはこれも立派な運動です。歩くことで足や腰がしっかりし、体の軸が強くなっていくんですよ。
- 公園で遊ぼう
滑り台やジャングルジムは全身を使って思い切り遊べる遊具です。でも子どもたちはただ遊んでいるだけではないんです。滑り台を滑るときには体に力を籠めてバランスを取らないと、転がり落ちてしまうことがあります。ジャングルジムは腕の力で体を支えることができるようになります。
- 動物に変身しちゃおう
変身遊びは家の中でも簡単にできる遊びです。なので雨の日で外に行けないときにもおススメです。「ウサギだったら両足ジャンプ」「フラミンゴだったら片足でバランス」などちょっとした空き時間でも一緒に楽しむことができます。動物が大好きな子は多いので、「次は何に変身してみる?」と聞くといろんな動物が出てきますよ。
- リトミック教室に参加してみよう
これはちょっとお金がかかってしまいますが、教室にはお友達も参加しています。音楽に合わせて思い切り体を動かすこともできるので、とても楽しいですよ。
リトミックの良いところは「集団で活動する」というところ。最初は恥ずかしがって参加できずにいることもありますが、「お友達もやってる」という刺激によって自分でも挑戦しやすい環境になっているんです。
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1)体を動かすと自然と転んだ時に手をついたりすることができるようになっていき、身を守ることができる。
2)2歳児は運動機能の発達が著しい時期
どんなことができるようになるか
・階段の昇り降り
・両足とび(グーパージャンプ)
・ボールを蹴る
3)体を動かすのにおススメの場所や遊び
・散歩
・公園(固定遊具)
・変身遊び
最後に、発達には個人差があるということをしっかり覚えていてください。固定遊具で遊ぶのも得意・不得意がもちろんあります。大切なのはお母さんも一緒に楽しんで遊ぶことです。そして子どもたちが挑戦したこと・できたことを思い切り褒めてあげてください。
発達途中の子どもたちは大人の予想しない動きをすることも多いです。目を離さずに見守ってあげてくださいね。
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