懸命におっぱいに吸い付く赤ちゃんって本当にかわいいですよね。
授乳タイムは赤ちゃんにとってもママにとっても、大切なひと時。
でも離乳食が軌道に乗り始めると、母乳のやめ時を考え始めるママも出てくるかと思います。
できればなるべくストレスなくおっぱいとサヨナラさせてあげたいですよね。
巷には断乳なのか卒乳なのかという議論やおっぱい卒業時のコツにまつわる体験談があふれていますが、今回お話したいのはその前の大切な下地作りになるネントレ=赤ちゃんの睡眠習慣づけについてです。
長男+男女双子の3人子育て中の筆者が実践したネントレによるスムーズなおっぱい卒業までの流れをご紹介します。
断乳・卒乳とネントレの関係
ママ主導の断乳も子どものタイミングに合わせる卒乳も、どちらの場合でも一番のネックになるのが、「寝かしつけはどうしよう・・・」という悩みではないでしょうか。
多くのママが授乳で寝かしつけたり、夜中に添い乳をしていることと思います。
確かに授乳で寝かしつけをするのは手っ取り早くて楽な方法ですよね。
でもこれをしていると赤ちゃんの中で「おっぱい=ネンネ」という図式が出来上がって、おっぱいなしには眠れないという習慣がついてしまうのです。
さて、そんな子がおっぱいとサヨナラを…と言われた時、子どもは当然大パニック!
おっぱいを求めて何時間も泣いて、根負けしたママはつい授乳をするという流れにもなりがちです。
でもネントレをして卒乳前からおっぱいに頼らない睡眠習慣を獲得している子は、いざ卒乳となったときのストレスが全く違ってきます。
そしてネントレ自体が自然な卒乳へと繋がることもあるのです。
ぐっすり眠れるクセをつけられて、卒乳もできればまさに一石二鳥!
ではここでネントレがもたらすスムーズでラクチンな卒乳について、筆者の体験をお話します。
母置いてきぼり!長男の場合の断乳・卒乳
長男には生後わりと早い時期からネントレ的なことをしていました。
入眠時には抱っこも授乳も使わずに、横でトントンしたり一旦離れてまた見に行ったり・・・
もちろんおっぱいを飲みながら寝落ちすることもありましたが、それ以外の時にはとにかく彼が自力で寝入ることができるように訓練しました。
8か月を過ぎたあたりからは、入眠前の儀式として授乳前に1冊の決まった絵本を読み聞かせるようにもなりました。
そうして授乳が寝る前の1回のみになっていた1歳過ぎ、長男の様子に変化が。
どうも絵本を読んだ後、おっぱいを飲むのを忘れているフシがあるのです。
失敬なやつめ…と思いながら「おっぱいは?」と聞くと、「そうでしたそうでした」とばかりにいそいそやってきておっぱいを飲む長男。
しばらくそんな日が続いたある日、ふと声掛けをしなかったらどうなるのか?と思い黙っていたら、なんとおっぱいのことを忘れて布団に入ってそのまま寝ているではありませんか。
まさか?と思いながら迎えた翌日の夜、またも読み聞かせを楽しんだ後、さっさと布団に入っている…
ひょっとしてこれが私たちの「卒乳」なのか?!
特におっぱいとのお別れを説いたわけでもなく、渋ることもなく、サラリとその存在を忘れていった長男に母である私は完全に置いてきぼりをくらいました。
あまりの展開に笑ってしまいながら、やはりちょっぴり寂しくて涙もじんわり…
ですがよく考えれば、長男が寂しい思いを抱くことなく卒乳できたのは幸せなことだったと思い直しました。
決まった絵本=ネンネの合図という図式ができたことにより、自然な形でおっぱいの存在を忘れさせることに成功したのだと思います。
気取られるな!男女双子の場合の断乳・卒乳
双子育児は想像していた通りの大変さでした。
長男もまだ2歳と幼く、幼稚園のプレクラスに通いだしたタイミングでしたので、双子に費やせる時間や体力は決して多くはなかったのです。
そこで私が出した結論はズバリ「頑張りすぎない」。
長男の時のように完母で育てたい気持ちもありましたが、完母だと授乳を夫と分業化できない、それではいつか身体がもたなくなるだろう、という確信がありました。
そこで双子は最初から母乳多めの混合授乳にすることに決めたのです。
それと同時にやったのが「ドリ—ムフィーディング」という夜間授乳方法。
これは赤ちゃんが空腹で起きてしまう前に、こっそり布団から抱き上げ眠らせたまま授乳する方法なのですが、赤ちゃんの睡眠を持続させることができるという効果があります。
これのおかげで双子は早々に夜通しで寝てくれるようになり、私も体力を温存できました。
そして睡眠のリズムが整ってきた生後半年ごろから、段々と意図的にミルクの回数を増やし母乳の回数を減らしていきました。
入眠時には長男と同じ絵本方式を実行し、哺乳瓶だったミルクをストローマグに置き換え、中身も次第にフォローアップミルクへと移行。
最後は就寝前のマグの中身をお茶にして見事卒乳、ということになりました。
添い乳は母子ともにデメリットも多い
2回の育児に共通で筆者が徹底したのは「夜間の添い乳をしないこと」です!
確かに添い乳はいちいち起き上がる手間が省けて、横になったまま授乳ができるのでついやってしまう技ですよね。
でもこれが「添い乳をしないと寝られない」という癖をつけることになり、いざ卒乳と思った時の障害になりがちなのです。
また添い乳をすると赤ちゃんの睡眠も浅く細切れになりがちで、頻回の夜間授乳を招く結果に。
そして当然ママの睡眠も同じく浅く細切れになり、日中の活力を削がれることに繋がります。
おっぱいなしで入眠でき、夜しっかり長い時間眠れる癖づけをするのは、スムーズな卒乳を迎えるためだけではなく、ママがいつも元気でいられるためにも大事なことだといえるでしょう。
以上をまとめると、スムーズに卒乳・断乳したいと思っている人は、まず先にこのようにネントレに取り組むと良いでしょう。
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1.ネントレができている子は卒乳・断乳する際の一番の障害を既に乗り越えていると心得る。
2.寝かしつけはおっぱい以外のものに置き換えると良い。トントンしてあげたり絵本を読んだりといった、その子にあった入眠儀式を見つけてあげる。
3.夜間授乳は「ドリームフィーディング」方式でこっそりと。気づけば朝までぐっすりの睡眠習慣を早いうちに獲得でき、卒乳への近道になる。
4.夜間の添い乳はデメリットも多いのでやらない。いつでもおっぱいが吸える環境は母子ともに睡眠の質を下げ、入眠時のおっぱいへの依存度をUPさせる。
最後に余談ですが・・・我が家の寝かしつけに欠かせなかった絵本のタイトルは「かにこちゃん」。
この本は太陽が海の向こうに沈み、「さよならおひさま さよならかにこちゃん あしたのあさまたね」とかにこちゃんが砂浜の穴の中にもぐっていくというシーンで終わるのです。
ネンネの前にピッタリなラストなので、入眠時の絵本を探している方におススメですよ。
さあ、あなたも赤ちゃんのネンネトレーニングをすることでスムーズな断乳・卒乳を目指しましょう!
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