子どもが生き物に興味を持ち始める頃、絵本で楽しく知識をつけてあげたいですよね。
一番身近な生き物と言えば虫。虫が大好きな子どもは多いです。
しかし、子どもの頃はあれだけ虫に触れていたのに、大人になるとなぜか虫が苦手になってしまいますよね。
私もその一人で、虫の写真やリアルなイラストがとにかく苦手。
表紙にドーンと虫のアップ写真が使われている絵本もあったりして、絵本探しも一苦労です。
そんな虫が苦手な方にもおすすめの、絵が可愛い虫の絵本5冊をご紹介していきます。
ただ絵が可愛いだけでなく、絵本を通じて虫の特徴が学べたり、何度見ても新しい発見ができるような作品をおすすめしていきます。
「おおきくなったら」 作:ふくだとしお 絵:ふくだあきこ (幻冬舎)
対象年齢:2歳~
優しく可愛らしい絵が特徴の絵本。小さなアリが主人公です。
いつか大きくなりたい小さなアリが様々な生き物と出会い、生き物ごとに違う「成長したらどうなるの?」を学んでいくお話です。
ヒヨコ、オタマジャクシ、ケムシ、カタツムリ、ヒマワリ、クモ(雲)、ゾウが登場し、成長したら姿の変わるもの、変わらないものをわかりやすく学ぶことができます。
文字が少ないので、言葉を覚え始めの子どもにもピッタリ。
最初に成長前の姿が現れ、ページをめくると大きく成長した姿に変わるので、ページをめくる前に「どうなるかな?」と子どもの想像力をかき立てながら読み聞かせができます。
最後には小さなアリが大きな象に助けてもらい、ほっこりした気分になる絵本です。
「ちか100かいだてのいえ」 著:岩井俊雄 (偕成社)
対象年齢:3歳~
絵本を縦に開いて、縦長の絵を楽しむ斬新な発想の絵本です。
主人公はお風呂が大好きなクウちゃんという女の子。
ある日、地下100階の家で開かれるというパーティーに招待されます。
地下の家は、10階ごとに違う生き物が暮らしており、様々な生き物と出会いながら地下100階へ。いったいどんなパーティーが開かれるのでしょうか?…というお話。
各階にはウサギやアライグマ、セミ、ダンゴムシなど10種類の動物や虫が暮らしています。
それぞれの生き物の特徴をとらえた生活の様子や、仕事の様子が細かく描かれており、大人が見ても楽しい絵本です。
最後には各階で準備したものを持ち寄って、地下100階で開かれるパーティーに参加します。
「パーティーに持ち寄ったものはどうやって作っていたかな?」など、ページを戻って見ても楽しめますね。
何度読んでも新しい発見があってワクワクする絵本です。
「虫にんじゃ」 作:大塚健太 絵:マスリラ (パイ インターナショナル)
対象年齢:4歳~
ダンゴムシの忍者が主人公の絵本です。
ダンゴムシ忍者の得意な忍術は「忍法まんまるの術」!
それだけでは敵に立ち向かうことができないので、他の虫忍者たちに忍術を教えてもらう物語です。
ダンゴムシ忍者以外の虫忍者は、ナナフシ、アメンボ、クモの3種類。
ダンゴムシが丸くなる、という特徴や、ナナフシが擬態する、という特徴を忍術に例えており、楽しく虫の特徴を学ぶことができます。
敵であるアリに立ち向かう時はうまく行くかな?とドキドキ。
最後はトホホ…な結末ですが、虫の特徴をとらえたユーモラスな内容となっています。
忍者のお話なので、「せっしゃ」「ぎょい」「かたきをうつ」など少し難しい言葉が出てきます。
普段はあまり使わない言葉を知るきっかけにもなる絵本です。
「ごきげんななめのてんとうむし」 作:エリック・カール 訳:もりひさし (偕成社)
対象年齢:5歳~
「はらぺこあおむし」で有名なエリック・カールの絵本です。
この絵本はご機嫌ななめで威張りん坊のテントウムシが主人公。
葉っぱについた沢山のアリマキ(アブラムシ)を独り占めしようと機嫌の良いテントウムシにけんかをふっかけます。
しかし、「けんかするには相手が小さすぎる」と言って、大きな虫や動物にどんどんけんかをふっかけては逃げる、を繰り返していく物語です。
けんか相手はハチから始まり、カマキリ、スカンク、クジラなど全部で12種類。
相手が大きくなるごとにページや文字も大きくなり、それぞれの生き物の大きさもイメージしやすくなっています。
さらに、1日の時間の流れが時計の絵と太陽の位置で表されている工夫も。
動物の特徴だけでなく、時刻と太陽の位置変化も学べるようになっています。
エリック・カール独特の色彩で、芸術作品を見ているかのような絵本です。
「むしたちのうんどうかい」 文:得田之久 絵:久住卓也 (童心社)
対象年齢:幼児~小学校低学年
様々な種類の虫たちが一緒になって運動会を行う様子を描いた絵本です。
スズムシやミンミンゼミ、フンコロガシなど、沢山の虫たちが登場します。
ダンゴムシの玉入れや、綱引きの綱をカミキリムシが噛み切ってしまう、など、運動会の種目を通して虫の特徴がわかるよう描かれています。
お昼のシーンでは、カマキリとバッタという捕食関係にある虫たちも登場。
お互い仲間として仲良くしながらもカマキリがバッタを狙っているような描写もあり、ちょっとヒヤヒヤ。
作者の「虫が苦手な子どもたちにも、親しみを持ってほしい」という思いのとおり、ユーモラスな内容でありながら、細部まで虫の特徴が表現された作品です。
虫が苦手でも大丈夫!絵が可愛い虫の絵本、おすすめ5冊をご紹介 まとめ
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虫が苦手な方でも読み聞かせができる、絵が可愛い虫の絵本を5冊ご紹介しました。
絵は可愛くても、虫の特徴がしっかり描かれていたり、何度見ても新しい発見ができるような学びの多い本ばかりです。
虫が苦手なママ・パパでもこの本なら読み聞かせができそう!と思えるきっかけとなったら嬉しいです。
様々な種類の絵本に触れて、楽しみながら想像力や知識を育むサポートをしていきたいですね!
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