秋の絵本おすすめ7選 読み聞かせで移り行く季節を感じてみよう


秋といえば、どんぐり、秋の草花、落ち葉にお月見に…と色々思い浮かびますが、そんな秋をテーマにした絵本を手にしたことはありますか?
落ち葉やどんぐり、おいもなど身近で触れることができるものがテーマの本が多いので、絵本で目にした秋を生活の中で見つけることができるのが楽しみの一つですよね。
また秋は実りの季節でもあるので、自然からもたらされる恵みに感謝するという気持ちに気づくよいきっかけにもなると思います。
四季の中でも変化を一番感じることができる秋の色々な出来事に想いを馳せることは、子どもの豊かな情緒を育むのにもってこい。
そこで今回は筆者が3人の子どもたちと読んできた秋の本のなかでも、他の季節にはないちょっとしっとりとした情感たっぷりの素敵な絵本を取り揃えてみました。
ぜひ絵本読み聞かせの参考にしてみてください。

もりのブランコ 作 あかしのぶこ


秋の森の中、たわたに実ったこくわの実を取ろうと山ぶどうの蔓から手を伸ばした小さなヒメネズミ。
ところがプチンと実をもいだ瞬間、勢い余って逆さ状態になってしまいます。
でもこれが「ぷらん ぷろん ぷるん」となんだか楽しいブランコのよう。
そんな様子を見た森の動物たちが1匹、また1匹と集まってきて、ブランコの揺れはだんだん「ぶららん ぶろろん ぶるるるるん」と豪快になっていきます。
最後に現れた食いしん坊のヒグマの母さんがこくわの蔓を力いっぱい引っ張ったところ、山ぶどうの蔓もこくわの蔓もまとめてぶっちん!とちぎれてしまうけど、お陰で動物たちは森のごちそうのこくわの実にありつくことができたのでした。

この本は福音館の月間絵本として幼稚園で配布されたものです。
カラフルに描かれた秋の森と表情の可愛らしい動物たちが魅力いっぱい、そして動物たちがこくわの実を夢中で食べるラストのシーンは甘い香りが漂ってくるようで印象的です。
またブランコに加わる動物が「ゴジュウカラ→エゾリス→ヒグマの子ども」と大きくなっていくにつれ、揺れが激しくなっていく過程がなんともスリリングなんですよね。
読み聞かせをすると子ども達がどんどん引き込まれていくのがよく分かります。

そして登場する動物たちのラインナップを見ているうちに、舞台が秋の北海道であることに気づきます。
落ちたこくわの実に動物たちが集まってきたラストのシーンでは、物語には出てこなかった北の動物たちもたくさん登場するので、親子でお話をしながら眺めるのも楽しいですよ。
厳しい冬が来る前に動物たちがお腹いっぱい食べられますように、と願わずにはいられません。

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=5617

きつねとつきみそう 作 こわせたまみ 絵 いもとようこ

夕方になると涼しい風が吹くようになってきた頃、河原には月見草が咲きます。
そんな月見草が咲く中で出会った子ぎつねのケンとノン。
一緒に走るうちにすっかり仲良くなった2匹はそれから毎日、その日一番初めに咲きだした月見草の側で待ち合わせをして遊ぶようになります。
ノンが待ち合わせにずいぶん遅れてしまった時もケンは寂しい気持ちを我慢しながらちゃんと待っていて、信頼を深めていく2匹。
ある日、ひどい嵐の中ケンが心配になって待ち合わせ場所に行ってみると、ノンがずぶ濡れになって立っていました。
「やくそくしたんだもん…」と。
どんどん水量が増え続ける川でおぼれそうになる2匹でしたが、ケンはノンを抱えて必死に泳ぎます。
そして気がつくと、2匹はノンのおかあさんの腕の中にいて一安心。
次の日、2匹は月見草の咲く河原でまた元気に遊んでいるのでした。

いもとようこさんの優しいタッチの絵と月見草という題材がベストマッチなこの本は筆者が子どもの頃のお気に入りで、今は実家に帰るたびに筆者の子ども達が読んでいるという1冊です。
街中に住んでいるとあまり縁のない月見草という花をこの本で知り、素敵な名前の花だなぁと感じていたことを思い出します。
ラストシーンの「きいろい あかりを ともすように ぽっぽっと そのかずを ましていきました」という描写が叙情的で大好きでした。
話の内容ももちろん素敵です。
最初に遊ぼうと誘われた時は「ぼくひとりがいいんだ」とつれない返事をしていたケンが、ノンのことを大切に思って必死に守る姿にジーンとさせられます。
というか、こういう男の子いい!息子にはぜひこんな感じの男子に育って欲しい!なんて思ったりも。

嵐の後にノンのおかあさんの胸の中で目を覚ましたケンですが、その後どんな風に生きていったのかが子ども心に気になっていました。
子どもの頃は「この後はケンも一緒に育ててもらえてたらいいなぁ」なんて考えていましたが、さて筆者の子ども達はどんな風に感じているのか…。
いずれ聞けたらいいなと思っています。

詳しくはコチラ

どんぐりころころ おやまにかえるだいさくせん 作 スギヤマカナヨ

「どんぐりころころどんくりこ~」で始まるお馴染みの童謡「どんぐり」。
日本人なら誰でも知っているあの歌のストーリー、やっぱりお山が恋しくなって、泣いてどじょうを困らせた…でも、その後どんぐり坊やはいったいどうなった?!
そんな素朴な疑問のアンサーソング?として大好評なのがこちらの本です。

お池の仲間たちに助けられて池から脱出したのはいいのですが、カエルに案内された「お山」はどうも山にしてはこじんまりしすぎているような・・・?
その後も男の子に拾われたと思ったら即落っことされたり、たぬきにまるっと食べられてうんちと一緒に奇跡の生還を果たしたり、カラスに連れ去られたりとどんぐりの受難は続きます。
でもハラハラさせられる展開の後にはちょっとジーンとくるラストが待っている、とても素敵なお話です。

運命に翻弄されるどんぐりを皆で応援したくなりますし、食物連鎖を分かりやすく描いている一面もあるのでなかなか役立つ1冊と言えると思います。
歌としてもとてもよくできていてとっても歌いやすいので、お子さんと一緒に歌っても楽しいですね。
我が子たちはそれぞれお気に入りのシーンと歌があって、何度もアンコールが入りました。
ただし17番までのどんぐりソングは歌ってみると想像以上に長く、読み聞かせ(歌い聞かせ?)としてはかなり疲れるので覚悟して読みましょう。

詳しくはコチラ

おちばきょうそう 作 白土あつこ


こちらは男の子とたぬきの心温まる交流を四季ごとに描く「たっくんとたぬき」シリーズの秋バージョンになります。
じぃじのお手伝いで庭の落ち葉の掃き掃除をしようと張り切っているたっくん。
ほうきが上手に使えず苦心しているところにたぬきがやってきて、上手にしっぽで落ち葉を掃いてみせます。
それを見て要領を得たたっくんも一生懸命に頑張り、落ち葉を集めます。
だんだん本来の目的を忘れていかに大きな落ち葉の山ができるかに夢中になる二人は、しまいには落ちてもいない葉っぱまで枝を揺り動かして落とす始末…。
出来上がった大きな大きな落ち葉の山を見て、思わずジャンプで飛び込んだ二人はざぶんざぶんと落ち葉の海で目一杯遊びます。
ふと我に返ると、お手伝い前よりずっと散らかってしまったことに気づき困ってしまうたっくんでしたが、たぬきが手伝ってくれたおかげで再び大きな落ち葉の山をつくることができました。
それを見て喜んだじぃじが落ち葉で焼き芋を焼いてくれて、今度はおいも食べ競争をする二人でした。

なんでも競争にしたがる男子の心理があるあるな楽しいお話です。
つい調子に乗ってやりすぎてしまうところもいかにも!といった感じで微笑ましいんですよね。
でも確かに落ち葉の海にダイブするのって子どもが大盛り上がりする遊びなので、これを読んだら自分もやってみたくなってしまいそう。
母としてはその後発生する「服の中に落ち葉のカスが入ってかゆいー!!」の騒ぎがちょっと面倒なのですが…。
最後にじぃじが落ち葉で焼き芋をやいてくれるのも、そんな機会がめっきり減っている今の子どもにとってはうらやましいかぎり。
秋っていいなぁと素直に感じることのできる絵本だと思いますよ。

詳しくはコチラ

ファーディとおちば 作 ジュリア・ローリンソン 絵 ティファニー・ビーク


子ぎつねのファーディが主人公のシリーズ物の第1作目になります。
ファーディのともだちは野原に佇む一本の大きな木です。
その葉っぱの元気の無さが心配で母親に相談すると、「しんぱいいらないわ。あきなんだもの」と返され、意味が分からないながらもひとまず安心するファーディ。
ところが木は良くなるどころか葉っぱを落とし始めたからさあ大変。
落ちた葉っぱを苦心して木につなぎとめようとする心優しいファーディでしたが、次の日強風に舞い散るたくさんの葉っぱを見て「たいへんだぁ。みんなひろわなくちゃ!」と大パニックです。
気づけば残り一枚になってしまった葉っぱを必死に守ろうとする努力もむなしく、強い風が最後の一枚も落としてしまいました。
守ってあげられなかったとしょんぼりうなだれるファーディは最後の葉っぱのために小さなベッドを作ります。
それでも裸になってしまった木が心配で仕方がないファーディが夜明けに木のところに行ってみると、木は樹氷でキラキラと輝いていて…。
「だいじょうぶなの?」と尋ねるファーディに、風に優しく揺れた枝がくすっと笑ったように見えました。

水彩画タッチの絵がとにかく優しくて美しくてファーディが可愛らしいので、筆者の3歳娘のお気に入りシリーズになっているこちら。
秋の美しい情景と木に想いを寄せるファーディの優しい心に癒されます。
季節の移り変わりをまだ理解できていないファーディがどんどん葉っぱを落としてしまう木を心配する気持ち、もしかしたら同じように感じているお子さんもいるかもしれませんね。
最後の樹氷のシーンの絵がなかなか凝っていて幻想的なので必見ですよ。

詳しくはコチラ

おおきなおおきなおいも 作 赤羽末吉


芋ほり遠足を楽しみにしていたあおぞらようちえんの子ども達。
ところが当日雨が降って芋ほりは延期になってしまいます。
「つまんない!」「かさをさしていけばいいんだ!」と納得しない子ども達に、先生は寝かせたお芋はむくむくいっぱい大きくなるよと話します。
その言葉にスイッチが入り、おおきなおいもの絵を描くことにした子ども達は紙を繋げて繋げて、先生もひっくり返るくらいの巨大なおいもの絵を完成させます。
「こーんなおおきなおいも どうやってほりだすの?」という先生の問いかけからどんどん広がる子ども達の想像の翼。
こうやって運んで、こうやって洗って、こうやって遊んで、お腹がすいたらこんな風に料理して食べるんだ!と盛り上がる子ども達の自由な発想は、最後おならロケットで宇宙に飛んでいくところまで広がります。

シンプル過ぎるくらいシンプルな絵が強烈な個性を放つこちらの一冊。
1972年からあるロングセラーで、我が家も親子2代でお世話になりました。
子ども達に対する先生のアプローチがなんとも絶妙で、自分の子どもの通う幼稚園でもこんな保育をしてくれていたらいいなぁと思わされます。
絵はお芋以外モノクロで、描かれる子どもも先生も単純な線で描かれているのですが、それが逆に読んでいる子どもの想像力をかき立てるのか、こちらがえ?と思うくらいにお話にのめり込む姿が見られました。
なんといっても子ども達が描いたおいもの大きさが圧巻です。
ページをめくってもめくっても終わらないその大きさに子ども達は大喜び!
そしておいもを食べ過ぎたせいで、おならで宇宙まで飛んでいくシーンにまたまた大喜び!
本自体が普通の絵本より分厚いので見た目には長編なのでは、と思うかもしれませんが、実際はどんどんページが進んでいくので全く気になりません。
長い間ずっと愛されてきたのも納得の絵本なので、数あるおいも本の中でもイチオシの一冊ですよ。

詳しくはコチラ

おつきみ 作 あまんきみこ 絵 黒井健


十五夜を迎えるその日、えっちゃんは月見だんご作りのお手伝いで大忙し。
美味しそうなお団子が完成した後は、野原でとってきたすすきの穂を飾って準備万端!のはずが、黒い雲が空にどんどん広がってそのまま動かなくなってしまいました。
このままではお月見ができないと困っていると、飼い猫のミュウに連れられて「でかぐもさん」のところまで飛んでいくことに。
おおきないびきをかいて眠っていたでかぐもさんを起こすと、かぜっこたちがいないとそこから動けないとのことで、今度はコスモス畑で遊んでいるはずのかぜっこたちを探しに行きます。
でかぐもさんのことを忘れていたかぜっこたちでしたが、すぐに戻ってくれることになり、えっちゃんとミュウもすすき野原の上を涼しい風に吹かれながら家に帰ります。
空には夕焼けでピンク色に染まったでかぐもさんが遠ざかっていくところが見えました。
こうして二人の頑張りのお陰でその晩はとってもいいお月見の晩になったのでした。

えっちゃんを始めとした登場キャラクターの口調が皆優しくてほっこりした気持ちになれるこのお話。
お月見に黒い大きい雲は本当だったら迷惑な存在ではありますが、「なあんだ。ねむっているんだ」「だから、うごかないんだ」と決して邪見にはしないのがいいです。
また、自然にえっちゃんとお話ししている猫のミュウにいびきをかく雲、かわいらしいおばけのようなかぜっこたちとファンタジー要素満載なので、読んだ子どもはワクワクすること間違いなし!
お月見に限らず雲にどいてほしいなぁと思うことは日常でもよくありますが、そんな時に「えっちゃんみたいに雲さんに頼みに行けたらいいのにねぇ」なんてお話するのも楽しいですよ。
お月見のお供え物やおもちゃばこ電車の下に広がるコスモス、すすきなど、秋を感じるのにもってこいの一冊です。

詳しくはコチラ

秋の絵本おすすめ7選 読み聞かせで移り行く季節を感じてみよう まとめ

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以上をまとめると、秋の絵本のおすすめは
① もりのブランコ
② きつねとつきみそう
③ どんぐりころころ おやまにかえるだいさくせん
④ おちばきょうそう
⑤ ファーディとおちば
⑥ おおきなおおきなおいも
⑦ おつきみ

の7冊を挙げたいと思います。
秋の絵本の良さは季節の移り変わりを感じることができること、そして人間も含めたたくさんの生き物に恵みを与えてくれることに気づくことができることにあると思います。
この季節ならではのしっとりとした雰囲気を味わいながら、秋の色々な楽しみを知るきっかけになるといいですね。
秋の絵本を読み聞かせを楽しんだ後は、ぜひ自分だけの秋を見つけに外にでかけてみてはいかがでしょうか。

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