私は、1歳の女の子を育児中の母親です。
初めての育児でわからないことだらけですが、周りの人に聞いたり、ネットで検索したり、育児雑誌を読みながら毎日手探りで育児をしています。
テレビをつけたままの育児が悪いことはわかっています。
ですが、おもちゃを与えても一人遊びをしない、たまにやっても5分くらい、すぐに呼ばれて一緒に遊ぶことになります。お昼寝もやっと寝たと思ってベッドに置くとすぐ泣いて起きるので、家事をすることができません。
家事をするために、1歳向けのEテレを見せたり、録画して何度も見せてしまったりします。
育児雑誌を読むと、テレビなしで育児・家事をこなして輝いているお母さんが載っていて、
自分はダメな母親だなぁと、罪悪感・劣等感を持って落ち込んでしまいます。
ですが、友達に勧められたアドラー心理学の本に出会ってから、テレビなし育児がうまくいくようになってきました。自分のことも、子供想いの良いお母さんだと思えるようになり、気持ちが楽になりました。
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テレビなし育児のメリット
アドラー心理学の本を勧めてくれたその友達に聞かれました。
「そもそも、テレビなし育児ってそんなにいいの?」と。
「え!!だって、親子手帳にも書いてあるし、テレビを見せすぎると、言葉の発達が遅れたり、目が悪くなったりんするでしょ。」
「他には?」
「・・・。」
そうです、私はテレビなし育児のメリットについて考えたことがなかったのです。落ち着いて調べてみました。
受け身の人間にならず、子供が生き生きする。
一方的なテレビの刺激を長時間与えていると、子供は受け身になり、言葉の発達が遅れる、と日本小児科学会の先生が提言しています。
対し、テレビなし育児だと、自分で考えて遊んでみたり、母親に絵本を読んでもらいながら、
集中して聞いたり、絵を指差して、母親と言葉のやりとりをしたり、五感を使って過ごすことによって子供が生き生きとする、ということです。
テレビなし育児のメリットがわかったところで、友達に勧められたアドラー心理学の本を読んでみました。目からうろこでした。
アドラー心理学の目的論
子育てのヒントが詰まっているから、と友達に勧められて読んだ、アドラー心理学の目的論は、原因論に対するものです。原因論は、過去の出来事によって現在の結果が作られている、というもので目的論は、未来にある目的によって現在が作られている、というもの。
私なりの解釈で、今の状態をアドラー心理学流に分析。私は、テレビなし育児をやらなければ、と悩み、できない自分を責め、毎日自己嫌悪に陥っている。でも、なぜできないのか、と原因に注目せず、目的にフォーカスしてみました。私の目的は、家事を済ませることと、テレビなし育児をやること、の2つ。目的に向かってその行動を自分で選んでいる。それに気づいたとき、楽になりました。
そのうえで、さらに、テレビなし育児をなんのためにやるのか、の目的を追求してみました。
色々調べているうちに、あることに気づきました。
日本小児科学会なども、テレビ(全く)なし育児を推奨しているわけではないことを。
日本小児科学会は、テレビや動画を長時間見せっぱなし、テレビや動画に子守りをさせている、という状態は悪影響、と言っています。ですが、テレビを親子で見ながら登場人物について話をしたり、テレビに出てきた工作を一緒に作ったり、テレビをうまく利用することを否定している文章はどこにも見当たらないのです。
また、テレビ全くなし育児でも、絵本の読み聞かせをしなければ、言葉の発達は遅くなる可能性もあるそうです。それと、テレビ全くなし育児をしていても、親がイライラしては逆効果だという意見もあります。
育児に正解はありません。
テレビなし育児をしている人の情報をいろいろ調べていると、実はYOUTUBE動画などを見せている、とか、家事は手抜きで離乳食は専ら買ってきています、とか、様々で、育児雑誌に載っているような、全てにおいて百点満点のお母さんなど存在しないような気がしてきました。
そして、育児雑誌に出てくるお母さんのようにやらなければ、と思っていた私から解放されてきた瞬間、娘が私のほうを見て、にっこり笑ったのです。
ああ、私は娘のことをあまり見ていなかったのだな、テレビなし育児をやらなければ、という考えにこだわりすぎて、娘を育てていくという二度とない尊い時間を楽しめていなかったんだな、
と、思いました。育児に正解はない、という人がいますが、その言葉の意味を心から理解しました。
絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせは、テレビなし育児の助けとなります。では、どんな絵本を読み聞かせすればいいかと調べたうえで選んで読んでいたこともありましたが、親が読ませたい本、と、子供が興味を持つ本とは、必ずしも一致しません。そういう時は、図書館などを利用するのもいいです。
図書館や児童館では定期的に絵本の読み聞かせを実施しているところもあります。
そのような場所に出かけてみるようになってから、かなり、テレビなし育児が楽になってきました。
図書館では、数冊本を借りることができるので、私はアドラー心理学や子育ての本を借り、娘にも、借りたい本を選ばせて、数冊借りて家に帰る、これが日課になってからは、かなり
テレビなし育児が楽になりました。
アドラー心理学の目的論、目的に焦点を置く方法、の考え方、つまり、テレビなし育児の大きな目的は、言葉の発達、親子のコミュニケーションだ、ということから外れないよう意識したら、だいぶ小回りのきく育児ができるようになってきて、毎日が楽しくなってきました。
それと、絵本は、母親が定期的に読み聞かせることで、子供の心も安定する、と知り、それほど上手ではないのですが、私が毎日少しでも読み聞かせするようにしたら、私自身も癒されてきました。
楽々テレビなし育児法‼まとめ
・アドラー心理学の目的論を意識した子育て
・テレビなし育児の目的は、言葉の発達・コミュニケーション能力を育むこと
・テレビ全くなし育児そのものが目的ではない。
・日本小児科学会もテレビを全く見せないようにとは言っていない。
・テレビや動画を1人で長時間見せっぱなしではなく、親子で見たり、見せ方を工夫するといい、
・テレビなし育児をやっていても絵本の読み聞かせをやっていないと言葉の発達は進まない。
・図書館や児童館に出かける時間を増やしたことでだいぶ楽になった。
・私自身絵本の読み聞かせをしながら、癒されることも増えてきた。
もしアドラー心理学の目的論に出会わなければ、テレビなし育児ができない自分のことを。責めて、毎日つらい子育てをしていたかと思います。
心に余裕をもって、これからは、娘と一緒に自分流の子育て、楽々テレビなし育児を楽しんでいきたいと思います。
それでは!