小学校での英語教育の必修化もあって、今は小さい頃から英語を勉強するのが主流になってきてますよね。
未就学児の人気の習い事でも英語は上位にランクインします。
親世代は自分たちが英語学習に苦しんだ歴史を持っている人が多いのもあって、
早く始めたいという気持ちもあるようです。
また、多様化する中で英語を使ったコミュニケーションはますます必要になってきていますので、
そういう意味でも早期に取り組みたいというところでしょう。
けれど、中には幼児期に本当に英語を始めるのが良いことなのかと問いかける人もいます。
実際のところどうなのでしょうか。
幼児期の英語教育の必要性を考えてみたいと思います。
幼児の英語教育をするメリット
一番のメリットと言われているのは「音の聞き分け」です。
小さいうちは、かなり幅広い周波数の音を感知出来ると言われています。
これが、普段聞いている外の声の周波数に段々狭まっていくそうです。
実は日本語と英語は周波数が全く違います。
ですので、耳が日本語の周波数のみになってしまうと英語の細かい音が聞き取りにくくなります。
日本語にない発音がうまく聞き取れないのはそこにあります。
ですので、早いうちから英語のネイティブな音を聞くことで、英語の周波数の音も感知出来るようになります。
次に修得時間の問題です。
アメリカ国務省の付属機関に「Foreign Service Institute」という組織があるのですが、
その機関が外国語の難易度と、日常生活に困らないレベルの語学習得にかかる時間というのを1973年に発表しています。
外国語の難易度というのは、英語に近い言語かそうでないか、というもので4つのグループにわけられています。
日本語は最も遠い4グループです。
つまり、アメリカの人も日本語をマスターするのはとても難しいと言っているのです。
近いドイツ語だと480時間でいいところを遠い日本語だと2400時間以上。結構な時間です。
つまり逆も同じで、日本人が遠い英語を習得するには同じくらいの時間が必要になります。
小学校から学校で英語の授業を受けても1000時間いくかいかないか。
つまりは普通に足りないのです。
そう考えると幼児期から英語に触れておくことで時間をいくらか作ることが出来ます。
それから、音の聞き分けにも関わるのですが、発音です。
小さいうちは耳で聞いた音をそのまま発音できます。
「L」「R」「S」「TH」の使い分けに苦労した大人たちは多いはずです。
そのへんをさくっと出来るようになるのも幼児期ならではです。
今は英語圏ではない人とのコミュニケーションも英語になっていることが増えています。
小さいうちから英語を学ぶことはこういうときに役に立ちます。
幼児の英語教育をするデメリット
良いこともあれば悪いこともあります。
よく聞くのは、日本語が未熟な状態で英語を学ぶことで、どっちつかずな中途半端な状態になる、というものです。
重要なのは、思考する際にしっかりその言語が使えるかです。
日本語も英語も日常会話は出来るけど、
勉強では使えない、
考え事をするときにごちゃごちゃになる、
では両方を使いこなせているとは言えません。
まずは母国語である日本語もきちんと習得しなくてはいけません。
その上での英語教育です。
特に親がバイリンガルでペラペラでもない限りは中途半端に日常生活の中で英語を使うと逆効果になることもあります。
多分バイリンガルに育てる!
っていうご家庭でない限りはそんなに日常生活で英語を使わせようとすることはないと思うのでそんなに心配しなくていいと思います。
要は使うタイミングや状況に気をつければいいだけです。
ルー語で話さなければきっと大丈夫です。
それから、無理に学習をさせることで英語が嫌いになってしまうパターンです。
授業でも英語を見るだけで吐き気がするほどトラウマにさせてはいけません。
幼児期は特に
「楽しく」なんなら「遊びながら」
その中で英語を聞いたり話したりするのが一番です。
絶対に無理強いはさせないでください。
そして1番は、使わないと忘れるです。大人もそうですよね。
私も使っていない時期が長すぎてもう殆ど話す自信がありません。
子供はどんどん吸収しますが、その分忘れていきます。
ある程度コンスタントに英語に触れていないと、せっかく早期に始めても遠くにいってしまいます。
英語をやるなら忘れないくらいの頻度でやりましょう。
【幼児の英語教育】結局どっちがいいの?
幼児の英語教育にはそれなりの投資が必要になります。
つまりお金です。
親御さんが英語に精通していたり、
普段から英語を使う環境にない場合は何かしら教材を使ったりスクールに通ったりレッスンを受けることになると思います。
値段はピンきりではありますが、タダではありません。
ですので、まずは親御さんの懐具合から考えなくてはいけません。
その上で、お子さんが興味を持ちそうなところからスタートして、
出来ると思えばそのまま進めればいいですし、
今やったら駄目だと思えばストップをかければいいことです。
個人的には無理のない範囲で早いうちから英語に馴染んでおくことは悪いことだとは思いません。
一緒に英語の歌を聴いて歌うことからでもいいと思います。
これからの幼児期の英語教育の必要性を考えてみる まとめ
自分が苦しんだからこそ、お子さんに同じ思いをさせたくない。
だから早く始めたい。という親心はよくわかります。
ですので、だからこそお子さんが苦しくならない、
楽しい方法で英語を勉強出来たら良いと思います。
これからの社会では英語は益々必須になっていくのは間違いありません。
ですので、可能な限り早めに馴染むということは必要であると思います。
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