育児をしたい男性が転職する際に気を付けるポイント(時期や条件)

最近は男性が育児をするのも当たり前になってきましたね。
子どもと過ごす時間を多く取りたいけれど、残業が多く帰宅できるのは子どもが寝てから…なんていう方も多いと思います。
管理職である50代以降の男性は子育てをして来なかった人が多い世代なので、男性が子育てをすることに理解がない会社もありますよね。
育児にきちんと時間を取る為には転職が必要となることも多いです。
私は人事部で採用担当として仕事をしていたのですが、残業の少ない会社だったので子育て中の男性の応募も多くありました。
子育てをする男性の転職に関わる中で気づいた、育児と仕事を両立する為に気を付ける転職のポイントをご紹介していきます。

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転職時期

まず初めに転職する時期についてご紹介していきます。
一般的に転職は4月、10月入社に向けて求人件数が増えると言われます。
この時期に合わせて転職活動をするのも良いのですが、「子育て」という観点から避けるべき時期があります。

①妻の出産直後

出産後の女性の身体は、「事故に遭った後」とたとえられる程、ぼろぼろの状態です。
少なくとも産後1ヶ月はしっかりと休んで身体を回復させなければならないと言われているので、この時期の転職は避けた方が良いでしょう。
転職活動をするとなると、求人を調べて、企業を調べて、書類を作成して…と結構時間が取られます。
本来なら子育てや家事に充てている時間を転職活動に費やすことになるので、妻に子育てや家事を任せなくてはなりません。
しっかりと身体を休めるべき時期に子育てで休めない、寝れないとなってしまうと、何年も体調が戻らない場合もあるようです。
妻の体調がしっかり回復してからの転職活動をおすすめします。

②保育園が始まる時期

共働きの場合、妻の育休復帰と共に子どもの保育園が始まります。
今までの生活環境が一気に変わるので、家族それぞれにストレスがかかりやすい時期となります。
子どもに関しても今までほとんど家にいた状態から、一気に大勢の人と触れ合うことになります。
そうすると必然的に様々なウイルスとも触れ合うことになるので、風邪を引きやすくなります。
子どもが風邪を引いてしまうと、保育園を休まなくてはいけないので、母親か父親どちらかが会社を休まなくてはいけません。
さらに、子どもから親に風邪が移って、一家で数日寝込んだ、という話も珍しくありません。
この変化の大きい時期に新しい会社で働き始めた場合、有給休暇がまだ付与されていない可能性があります。
有給休暇がない状態で休みをとると給与が減るだけでなく、欠勤扱いとなるので、ボーナス査定にも響く可能性があります。
そうなると、子どもが風邪が引いてしまったら、必ず妻が仕事を休まざるを得ない状況になってしまいます。夫婦で協力して子育てをしたいのであれば避けたい状況です。
さらに、子どもから風邪をもらい辛い状況であっても休み辛い状況になってしまいます。
なので、保育園が始まる時期には万が一に備えて有給休暇を取れる状況にしておく方が安心です。
子どもが保育園生活にも慣れ、体調も安定してきたところで転職するのをおすすめします。

転職の条件

続いて、子育てをする為に気を付ける転職の条件について、ご紹介していきます。
せっかく転職したのに仕事を続けられない…という状況にならない為に注意すべきポイントは2つ。

①条件面(年収、休日、勤務時間)

最も注意すべきなのは、子育てと仕事を両立できる条件かどうかです。
年収については、生活していく上でどれくらいの年収が必要かを必ずチェックしましょう。
家族全員でいくらで生活できるか、将来を考えていくら貯金したいかによって必要な年収は変わってきます。
前職と比べると、転職した直後は年収が下がる場合も多いです。
年数を重ねれば年収がアップしていく会社なのか、転職時と給与があまり変わらない会社なのか見極める必要がありますので、昇給について面接の質問で必ず聞いておきましょう。
給与に関する質問はし辛いかもしれませんが、生活に関わる部分なので、誠意のある会社であればきちんと質問に答えてくれます。
また、子育てに時間を取りたい為の転職なので、休日や勤務時間にもこだわった方が良いです。
子どもが小学生になると土日祝日休みとなるので、子どもとの時間を増やす為には土日祝日休みの会社が理想ですね。
勤務時間については、保育園の登園、お迎えを妻と分担するのであればフレックスが使えると便利です。
私の勤めていた会社でも、毎朝フレックスを使い、子どもを保育園に連れて行ってから出勤している男性の社員がいました。お迎え担当は奥さんだそうで、フレックスで朝遅く出社した分、終業時間をずらして調整していました。

②子育て中の男性社員の有無

面接の時に聞いておくべき項目が「子育て中の男性社員がいるかどうか」です。
会社にきちんと子育てをしていて、子育ての大変さや重要性を理解している人がいると働きやすさが変わってきます。
最も理想は、自分の上司となる人物が子育てをしていること。
なぜなら、子育ての大変さがわかっている人であれば、子どもの体調不良による急なお休みや、子育ての為のフレックス利用に理解を示してくれるからです。
逆に、子育てをしている男性が全くいない場合、子育ての大変さがわからないので、理解をしてもらうのは難しいでしょう。
子どもの体調不良で休むと「奥さんは休めないの?」
保育園の通園でフレックスを利用すれば「奥さんが送り迎えすれば良いんじゃないの?」
と、「女性が育児をするのが当たり前」という前提で接してくるので働いていて辛い思いをする可能性が高いです。
そうならない為にも面接で必ず質問をして詳しく話を聞いてみましょう。

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育児と仕事を両立する為に気を付ける転職のポイントについてご紹介しました。
転職の時期や条件など、子育て中だからこそ気を付けるべきポイントを紹介してきましたが、一番大事なのは、家族(妻)と相談することです。
妻は妻で職場復帰のタイミングを考えていたり、現在の年収に合わせた教育計画を立てている場合もあるので、転職については相談しながら進めることをおすすめします。
私は所謂母親のワンオペで育った人間なので、個人的に男性が子育ての時間を取る為に転職するのはとても素晴らしいことだと思います。
今までの職場で「子育てをするのは女性」という考えの方が多かったこともあり、「男性が子育てをする」という考えはまだまだ上の世代には浸透していないなと感じています。
子育ての為の転職も大変なことが多いかと思いますが、育児と仕事と両立しながら、納得のいく転職ができると良いですね!

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